仁の心の政治

 アメリカ民主党のオバマ、Chenge の大きな風を受け、自民党への国民の不満、怒り、大きな質量を伴ったかのようなこの水の流れが自民党支配に終止符をもたらし、民主党の圧勝に選挙が終わった。
 政権交代の中には景気の回復、福祉の充実、年金ほか社会保障、無駄遣いの削減,官僚支配の打破などなど民主にとってマニフェストの実行が期待され、責任は大きい。
 鳩山党首がよく言う「博愛」、心の芯にこの精神を常に持ってやっていってもらいたい。
 この博愛を仁愛とみれば、戦国時代の武将、小早川隆景が「万事決断するには「仁愛」を本として分別すれば万一当たらざることありとも遠からず」と言っている。
 また紀元前の秦の始皇帝時代より200年ほど古い時代(春秋時代)の孔子が学問、人間、政治、教育、社会についての考え方で「仁」のこころがすべての基盤であるといっている。
 人と人との関係を維持するためには「仁」のこころがいかに大切か。
 このことが24・2500年前から言われ続けている。
 若い党員にもこの仁の教育をしっかりしてもらいたいものである。

                              夏うらら



尊い命の代償  No.1

 先日北海道大雪山系のトラウシ山(2141m)でツアー登山客(中高年)が相次いで遭難した。
 死者8人凍死である。
 夏山として過去ツアーでこれだけの人が亡くなるのは前例がない。
 大雪山は北海道のど真ん中である。関東以西よりはるかに緯度が高く夏山としても気候条件が多いに違うのであろう。
 雨、強風で真冬並の寒さで低体温症となりその上疲労困ぱい、体力が大きく消耗してしまったのであろう。
 風速が1m上れば気温は1度下がると言われる。
 25mの風が吹き5〜7度の気温であろう。

                               夏うらら


尊い命の代償  No.2(完)

 夏山はパンフレットを見ると美しい緑、雪渓、青々とした空、白い雲、このカラフルな写真で登山好きの人でなくても涼しさ、爽やかさまた知らない人との交流を求めてつい参加したくなるであろう。
 その時トラベル会社のスケジュールのゆとり、また山で気候環境が大きく変わりうるということも深く考えないであろう。
 ツアーで多くの人と一緒の行動であれば安心.安全が先走るであろう。
 登山客側にも服装、食料、本人の健康状態、体力面でも問題がなかったとはいえない。
 一方トラベル会社側にも商売重視からみて強行的なところまたガイドの教育、ガイド自身のその時の的確な判断面で大いに問題化されてもやも得ない。
 SOS発信、勇気ある撤退、人の命の尊さ面の考慮が欠けていた。
 この尊い命の代償にどういうことが教訓にしなければならないかよく検証し前人の事故事例を忘れずに対策を考えていかねばならないと思う。

                                夏うらら

六悪業

 仏教に3毒と言うものがある。
 人生を駄目にする要素である。
 欲望、愚痴(ねたみ、恨み)、そして怒りである。
 108の煩悩のうちでもことに人間を苦しめる元凶である。
 これらの三毒から五悪業を生む。殺生があり、偸盗(トウトウ、ぬすむこと)があり、邪淫(ジャイン、不正な男女関係を結ぶ)があり、妄語(ボウゴ、口からでまかせを言う)がある。
 そして飲酒がある。
 これは以外であったが、一つ間違えれば自分だけでなく家族、他人をも大きく傷をつけるからであろう。
 この五悪業に自殺というものをつけ加えたら如何なものか。
 3万人以上が毎年亡くなっており、原因は健康上、経済、生活上の問題等々いろいろあろうが、昔なら切腹、自刃などは「死の美学」として格好は良かった。
 親からもらったたった一つの大切な命を自ら断つのは偲びがたい。
 家族、身内、他人にも迷惑を掛ける。
 苦しい中生き続けておればまた思いがけない偶然が、また生命の変化に出会うかも知れない。
 生きることを放棄すればその万に一つの機会を失ってしまう。

                           夏うらら



盛者必衰のことわり   No.1

 GMが経営破綻し5兆円近い支援をアメリカ政府より受けることとなった。
 創業101年、大衆車シボレー、高級車キャデラックなどを生み長年販売世界1の座を守ったきた。
 アメリカの夢の象徴だったGMの大型車の凋落である。
 石油高騰や環境問題を受けた市場の激変に適応しきれず、日本や欧州のメーカーに押され、燃費のよい小型車を造ることが不得意であった。
 アメリカの資本主義の1丁目1番地にそびえていた巨塔も倒れるべきして倒れた。
                           夏うらら



盛者必衰のことわり   No.2(完)

 この悲劇はアメリカ人の奢りが、またプライドがそうさせたのかそれとも政府がいつでも助けてくれるという意識が常にあったのか、また目前の問題を先送り先送りにしてきたからか、考えさせられる。
 企業で盛者必衰もいくらでもある。
 航空のユナイテッド、ノースウエスト航空会社、山一證券、また今の自民党政権も半世紀以上独裁政権でやってきたがこの夏終焉になるかもしれない。
 淡路島のシンボル、あの世界平和大観音像が今競売にかけられ引き取り手がいなく粗大ゴミとなろうとしている。
 高さ100mの巨大な観音さんは数多くの観光客を淡路島に呼び、巨額の金をこの島に落としてくれたのだが・・・・・  奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢の如しでである。
 万物は繁栄と没落の歴史の中にいる。
 無常の響きが行き渡る。
                            夏うらら


宇宙ゴミ

 夕映えが徐々に群青色に変わり、ライトアップされた桜が鮮明に浮かびあがる。
 春の夜空は美しい。
 しかし確かこの2月シベリア上空約800kmで米国とロシアの通信衛星が衝突して粉々になり、大量の宇宙ゴミとなった。
 宇宙時代が幕開けして半世紀、人工衛星同士が始めて衝突。
 過去世界で打ち上げられた衛星は6000個以上。
 この広大な宇宙空間に用済みの衛星やロケットの燃殻、宇宙飛行士が落とした工具など小さいものまで含めると何千万個ものの宇宙ゴミが飛び交っているらしい。
 宇宙も汚染されたものである。
 昔はギリシャ神話の星座、射手座、わし座、アンドロメダ、天の川など心を弾ませるロマンが宇宙にあった。
 ほうきを持って銀河鉄道999に乗り宇宙ゴミの回収にボランティアで行きたいものである。

                         夏うらら
   

  お水取り

 今年も東大寺二月堂のお水取りが終わろうとする。
 12日深夜(13日の午前2時)にかけて若狭井の井戸から観音さま(十一面観音)にお供えする「お香水」を汲み上げる。
 この行を勤める練行衆の道明かりとして松明に火がともされる。
 かれらは世の中の罪を一身に背負い、人々に代わって苦行を引き受けそして国家安泰を祈る。
 この伝統行事も今回で1258回という。
 奈良時代の万葉集のころから一度も途絶えていないとのこと。
 こうと決めたことを何処までもつらぬく不退転の決意なのか。
 日本も過去幾多の戦があって大きな犠牲が生まれたが とりあえず今日平和な日々を過ごせるのもこのお水取りがあってのことと信じたい。
 気がつけば桜の開花の便りも聞かれる様になってきた。
 やはり本格的な春の訪れが目の前である。

                         夏うらら


納棺師の仕事

 昔サラリーマンとして「何か新しい仕事に何が良いか」の講演会を聞きにいったことがる。
 いまだにその時のことを少し覚えている。
 人の嫌がる仕事でそしてこの世になくてはならない仕事、そのひとつが納棺師の仕事であった。
 当時人の死体を見ることに対し恐怖感を漂わせていた。
 また霊柩車が来ると親指を他の指で隠していた。
 亡くなった人の体を清め、仏衣を着せ化粧を施す。
 そして棺に納める。慈しむような所作、真摯に淡々と死者と相対する。
 一般の人はなかなか出来難いであろう。
 納棺師としたら死者は静かで美しく見えてくるのであろうか。
 誰も老いや病の先にある死は避けられない。
 納棺師にお世話にならざるを得ない。
 日本古来の民族信仰の基盤の上に培われた行いである。
 先日この納棺師の映画、「おくりびと」がアカデミー賞を獲得した。
 人間の死、そして新しい旅立ちへの準備、そこに死に対する尊厳が現れる。
 日本のすばらしい文化の1つであろう。
                        夏うらら
 

春を待つ

 2月も残り1週間足らず。
 1月は往き、2月は逃げ、3月は去るという。
 時の過ぎ行くのは早い。
 流れて過ぎ行く日々は季節をめぐらし季節の変化は暦をめくるようにはっきりしたものではなく、往きつ戻りつを繰り返す。
 そしていつの間にか変わっていく。
 光の春といわれるこの2月のまばゆい光と雨水によって草木は地下で蓄えたエネルギーで芽吹きを促そうとしている。
 やがて元気よく陽春を浴びる。
 一方世の中は未曾有の大不況、急激な市場の収縮が企業の経営を悪化させ、我らの生活を脅かしている。

 我らのエネルギーを消耗させようとしている。
 寂しい限りである。
 じっと耐えていつ来る春を待つより方法はないものか。

                          夏うらら


ゆく年くる年

 年齢を重ねるにつれて光陰はますます矢の如くに感じられる。
 12支の最初の子年が間もなく終わろうとする。
 今年このネズミに小判をもらえたのは、北京オリンッピクの金メダリストたち、ノーベル受賞者たち、そして宝くじに当選した人たちだけであろう。
 いい年ではなかった。
 後半アメリカのサブプライムの焦げ付き問題に端を発し、金融、証券の危機、世界同時株安、日本は円高、そして輸出企業の非正社員の派遣切り、解雇の波が一気に来た。
 上場企業の倒産も多かった。
 本当に100年に1度の危機である。
 この不景気風がくる年にも吹きまくろうとしている。
 丑年はこの不景気風に負けないよう我慢してじっと時を待つ。
 しっかり牛乳を飲み、体力をつけ、自分にとっても家族にとっても穏やかに生活ができるためにはどんなことを自覚し そして実践していくか正月休みにゆっくり考えたいものである。

 よいお年をお迎えください。
                        夏うらら


突発性難聴

 先日土曜日朝ランニング中左耳が聞こえていない事に気が付きましたが 痛みもなくそのうち治ると思いそのまま目的の距離を走って帰っり治るのを待っていましたが 夕方まで治らず 悪いことにふらつきだしたので寝ていましたが20時ごろから空転がはじまり吐き気が酷くなり歩けなくななりました。
 救急病院で突発性難聴と診断されましたが 耳鼻科は月曜しか診てもらえないので日曜は寝て待つしかありませんでした。
 (気が付いたときランニングをやめて病院に行けばと後悔しました。)
 現在は左耳が聞こえていませんが ふらつきは少なくなりました。
 (後から走ろう会に同じ病気を経験した人がおられるのが分かりました。)

 突発性難聴とはどんな病気かインターネットに掲載されたものですが参考にしてください。

 「老若男女問わず誰でも、健康な人がある日突然聴力を失い、その原因は不明、確たる治療法もない病気」といえる。
 発症はそのとき自分が何をしていたか明言できるほど即時的(突発的)である。且つ多くの患者がそれ以前に耳の病気を経験した事のない健康体であるため、発症時は「耳が塞がっているようだ(耳閉感)」「耳に水が入ったような感じが取れない」などと訴えて難聴と気付かない事が多く、勘違いや誤診により治療が遅れるケースが多い。
 症状は軽〜重度の難聴(低音型・水平型・高音型など)と耳鳴りなどが中心であり、それに加えて音が「異常に響く」「割れる」「二重に聞こえる」「音程が狂う」など、その副症状も人によって様々である。めまいや吐き気を訴える事もある(この場合はメニエール病も疑われる)。
 ほとんどの場合片側のみに発症するが、稀に両側性となる場合もある。
 誤解されがちな点であるが、突然の失聴が患者に与える精神的負担は極めて大きい。
 外見的に障害が見られず周囲の理解が得られにくい事に加え、健康体からの突然の発症からくるショックや、耳の異常を常時自覚せざるを得ないため、深刻なストレスと精神的苦痛を常に強いられる。特に大人になってからの中途失聴は障害認識が難しく、それまで言語コミュニケーションにより築いてきた友人関係・家族関係・社会的地位などを危うくする場合もある。
 なお一般的には「突発性難聴は再発しない」と言われているが、これは結果的に再発しなかったケースを逆説的に突発性難聴ととらえているだけであって、実際は治癒後に再発する患者も多い。
 もっともこの場合は、治癒から時間が経っていれば「2度目の突発性難聴(とは言えそれぞれの発症に全く関係がないとは考え難い)」、短期間であれば「蝸牛型メニエール病(眩暈がなく難聴症状のみのメニエール病)や低音障害型感音性難聴等の疑いあり」などとの認識に移行するのが一般的である。その場合は蝸牛型内リンパ水腫(内耳のむくみ)も原因の候補に上がる。また非常に稀なケースではあるが、両耳に発症かつ進行性難聴であれば特発性両側性感音難聴(特発性難聴)と診断される場合もある。
 しかし症状が近接するほどこれらは区別できなくなり、病名が変わったところで原因不明で有効な治療法がないという点でいずれもが同様のため、判断は医師の裁量に委ねられる。あくまで突発性難聴とは「急激に発症する原因不明の感音性難聴の総称」であり、厳密に特定の症状を指した病名ではないため、専門医でも判断は慎重にならざるを得ない。
 一方、発症原因が分かっている難聴として、脳腫瘍による難聴、外リンパ瘻(がいりんぱろう)、外傷性難聴、内耳梅毒、薬剤性難聴、耳管狭窄症などがある。近年、突発性難聴やメニエール病と診断されている患者の中に外リンパ瘻が含まれていると言われている。
                    OPO


人種融和   No.1

 今月4日米建国史上初となるアフリカ系(黒人)の大統領が誕生した。
 奴隷制度という過去を持ち人種問題を抱えるアメリカが奴隷の子孫ではないもののアフリカ系の大統領を選んだ歴史的選挙であった。
 アメリカの奴隷制度はスペイン、ポルトガル、オランダ、フランス、イギリスなど帝国主義で繁栄したヨーロッパの強国がアフリカより黒人を奴隷としてアメリカへ売り込んだ。
 300年間に1500万人ともいわれている。
 この制度が廃止になったのは今から約140年程前なるも(リンカーンの奴隷解放宣言)アメリカの黒人の多くの点で差別されたそのままでその後100年以上も経過を持つ。
                         夏うらら


人種融合   No.2

 ふと思い出すのが、大リーグである。
 黒人選手が活躍できるようになったのはそう古いことではない。
 白人選手の中に黒人に偏見を持つものが多かった。
 ホームランを打てば握手で出迎えるのが普通であったが、黒人と握手なんかとしたくないという選手が多くいて同じチームにいるのだから余りギスギスしてもよくない。
 そこで生まれた皮肉の策が手をポンポンと叩くようにして出迎える。
 当時の人種差別の一つであろう。
 彼等は二グロであり第2級市民であり、元奴隷で、元奴隷以外の何ものでもなかった時代があった。
 メイフラワー号でアメリカにやって来たのではなく奴隷船で来たのである。
 30年程前ベストセラーになった「ルーツ」という物語があった。
 彼等が奴隷制度の中で迫害を受けた物語でテレビで放映されていたのを観た。
                        夏うらら


人種融合   No.3(完)

 黒人初の国務長官であったパウエル、またライスにしても同じで、人種という壁が破られた意義は大きい。
 オバマ氏の勝利演説の中に「アトランタ−で1票を投じた106歳の女性が特に印象的だ。
 彼女は奴隷制が終わってわずか1世紀後に生まれた。
 彼女のような人が性別と肌の色を理由に投票できなかった時代だ。
 良い時も暗い時代も経験した彼女はアメリカがいかに変化するかを分っている」 と述べている。
 人種を超越して、今の悩めるアメリカを彼に任せたわけである。
 Chenge(変革)、Yes,We can(われわれはきっとできる) このメッセージはアメリカ国民を鼓舞し、前向きな挑戦への意欲が読み取れる。
                        夏うらら



  ノーベル賞   No.1

  世界のあちこちで金融機関が破綻したり、株価が暴落したりして恐慌の言葉も飛び交う中、明るいニュースが続けざまに飛び込んできた。
 4人のノーベル受賞者である。
 一変に時の人になった。
 1949年の湯川秀樹からこの4人の受賞者で16人とのこと。
 この約60年の間に16人だから3年半で1人の割合で受賞者が出ている。
 政府の方では50年間に受賞者を30人の実現を目指しているようである。

                        夏うらら



  ノーベル賞  No.2

 下村さんがオワンクラゲから緑色の蛍光たんぱく質の構造解明、GFPの発見まで40数年、小林、益川さんの仕事は35年前、南部さんの業績は半世紀にさかのぼるとのこと。
 気が遠くなりそうな研究期間でその間あきらめずコツコツ研究に没頭したのであろう。
 科学には視野の広さと息の長さが欠かせない。
 ノーベル賞は故人には贈られることはない。
 下村さんも「長生きしてラッキーだと思った。」と述べている。

                       夏うらら


   ノーベル賞  No.3(完)

 このノーベル賞がスタートして100年以上経過したわけであるが、スウェーデン人のアルフレッド・ベルナルド。
 ノーベルの遺言によって1901年からスタートした。
 彼はダイナマイトの発明者である。
 大金持ちであった。
 小さい頃よく「どんな人になりたいか」「尊敬する人物は?」で作文を書く時 湯川秀樹、キュリー夫人、マザーテレサとかノーベル受賞者を対象にすることが多かった。
 このすばらしい受賞の影には語り尽くせない苦労が多くあり、多難だったことを書籍上でもゆっくり読み取り、これからの人生の糧に少しでもあてがいたいものである。

                       夏うらら

 

 この9月に思う
 
 いろんな出来事があった。
 汚染米、メラミン混入の食品などの食の安全問題。
 そういった中、福田首相の辞任、北の湖理事長の辞任、王監督の辞任、そして小泉元首相の引退など。
 特にこの9月は立て続けに発生した。
 有為天変という言葉がある。
 万物は常に移り変わり、人の世は変転が激しい。
 栄枯盛衰、そう感情がはしる。
 彼岸も過ぎ今は蝉の声から虫の音に、秋涼も膚に感じ、何か人の世の侘しさを思う。
                        夏うらら
 

万病一元血の汚れ No.1

 東洋医学では血液の成分が解明されていなかった2000年前よりこの言葉がある。
 すべての病気は血液の流れ、汚れに由来する。
 人間の体温の40%以上は筋肉でつくられ、筋肉が発達すればするほどその中の毛細血管が増えて血流がよくなり、体が温まる。
 人間の筋肉の70%以上は下半身に集中し、中でも筋肉の塊といってもいい部位がお尻と太ももの筋肉。
 ここの筋肉が発達していれば体は冷え難くく、血流がよく代謝が活発で病気になり難い。
 ところが年を重ねるごとにまた運動をしていないとお尻が垂れ太ももの筋肉が細くなる。
 そうすると体が冷え血液中に糖や脂肪が燃え残り生活習慣病を招きやすくなる。

                            夏うらら

万病一元血の汚れ  No.2

 健康ランドで年老いた人、また若い人でも腰から下の線が細い人をよく見かける。
 歩く姿が前かがみで弱弱しい動きである。
 加齢と共に衰えやすいが、ジョギング、ウオーキング、山登りなどの運動を積極的に、計画的に取り入れるべきである。
 下半身の筋肉を鍛えると男性ホルモンの分泌が盛んになる。年と共に男性ホルモンが減少するとイライラやうつ病も招きやすいのではないか。
 体温が1度下がれば免疫力は30%低下する。
 もし筋肉の量が少なくて産熱量が少なければ、体温が低下し、がんや感染症などあらゆる病気の下地をつくる。

                            夏うらら


万病一元血の汚れ   No.3(完)

 筋力=免疫力であり、筋肉を鍛えずして老化に太刀打ちできない。
 これからの時期 過ごしやすく、またスポーツの秋である。
 心して頑張りたい。
 またこれからは食欲の秋である。
 注意は一つ。過食である。
 腹7〜8分に留める。腹8分に病なし、腹十二分に医者足らずといわれる。
 過食をやめ体を温める。血流不足→冷え→代謝低下→メタポ(病気)へ。
 からだを鍛えるならば先ずは下半身の筋肉を鍛えることが一番。
 ゆっくりでもいいから健康のためジョギングしましょう。

                           夏うらら


   
風の盆   No.1

 中華民族の100年の夢といわれた北京オリンピックは世界の人々の感動を与え終わった。
 ”加油”の頑張れという声に熱中し金メダルの数は常勝アメリカを初めて抜いた。
 このスポーツの祭典が終わると何か寂しさを感じる。
 気がつけばもう9月に入ろうとしている。
 朝夕の秋涼を感じる。
 風の盆が来る。由来は酔っ払いの踊り、阿波おどりとは対照的に物静かな踊りである。
 この風の盆は9月1日から3日間越中八尾の山間の小さな町を涼しげな揃いの浴衣に網笠、その網笠の間から少し顔を覗かせたその姿、悲しげな音を奏でる胡弓の調べ、その旋律にのって無言の踊り手が町を練り歩く。
                             夏うらら



   風の盆   No.2(完)

 越中おはら節の哀切感にみちる。
 幻想的で優美さが人々をひきつける。
 このおはらの意味はよく分らないが、語源は豊年を意味する「大藁」からきているのか・・・・・、またこの祭りは風鎮祭なのか、お盆行事なのか、もう300年ほど続いているという。
 秋涼を感じながら越中おはら節、また風の盆恋歌を静かに聴くのもわが身を落ち着かせる。

                             夏うらら

いつの世も・・・「仁」  No.1

 博徒の世界でよく仁義に外れるとか、仁義を切るとか言われる。この「仁」とは他人を大事にする、人を愛する、人を敬うという言葉である。
 中国の春秋時代、秦の始皇帝が天下を統一した時代より500年ほど遡る。
 孔子という人物がいた。
 孔子やその門人たちの言行を集め整理編集したものが論語である。
 その論語で有名な孔子は「仁」こそが人が生きていく上ですべての基盤であると言っている。
 あえて言えば「仁」とは人間としての愛情である。

                          夏うらら


    いつの世も・・・「仁」   No.2(完)

 社会の秩序と調和、人間と人間との関係を維持するために「仁」の心が必要である・・・と。
 仁は子が親に、目下の者が目上の者に仕えることから始まる。
 この春秋時代は当然弱肉強食の戦国時代、この混乱した世をいかに救うか、生きるかであったであろう。
 思想の統制もなかったであろう。
 孔子はその仁の実践は詩や音楽を学ぶことによって広まり深められていく・・・と説く。
 大切な仁はいにしえの時代より言われきている。
 今の時代この仁を人がキープするにはまた後世に伝授していくために何をどうすべきか、考えさせられる。

                         夏うらら


故郷への想い  No.1

 ゆったりとした静かな時、それは本を読んだり、音楽を聴いたりする時ではないだろうか。
 人は故郷に想いをはせる。
 コーヒーを飲みながらその曲を静かに聴く。
 心が和む。故郷の歌はいろいろある。
 スコットランド民謡の「故郷の空」 ♪ 夕空晴れて秋風吹き・・・・、思えば遠く故郷の空、ああわが父母いかにおわす♪ アメリカ民謡の「故郷の廃家」 ♪幾年ふるさと来てみれば・・・・♪ またドイツ民謡の 「故郷を離れる歌」 ♪ 薗の小百合撫子、・・・さらばふるさと、さらばふるさと♪日本の「故郷」 ♪うさぎ追しかの山・・・・♪ そしてスワニー河の「故郷の人々」 どの歌も静かに、寂しく郷愁を誘う。

                          夏うらら


 故郷への想い  No.2

 この「故郷の人々」は150年程前フォスターが作曲した歌である。
 この時代はそろそろ黒人差別と奴隷制度に対する反省と批判がアメリカ国内でもわき起こってくる時代背景のもとで作られた曲である。
 アメリカ南部での農園(コーヒー、砂糖きびなど)での農作業、プランテーションから逃れ北部の自由州で生き延びる黒人たちが昔の子供の頃を懐かしく悲しく思い出す切ない曲である。
 Old Folks at Home (故郷にいる懐かしい家族たち) ♪ はるかなるスワニー州 その下なつかしの彼方よわがふるさと 旅空のあこがれはてなし 思い出ずふるさと父母います。
 長き年月旅にあれば おおつかれし我が胸 父母をうたうよ ♪

                          夏うらら

 故郷への想い   No.3(完)
 故郷それは自分が生まれ育った土地である。
 そこには我が家、父母、遊びし友、山や川、学校などそして小さい頃の想い出が残っている。
 故郷を偲ぶとは室生犀星の言葉通り、「ふるさとは遠きにありて思うもの、そして悲しくうたうもの」 故郷の数々の歌は犀星の言葉通りのものである。

                          夏うらら

 祝・走ろう会創立30周年記念

 すばらしき祝賀会をお迎えされると思います。
 おめでとうございます。
 人の年齢でいえば30年は而立である。
 論語では30にして立つ。
 いい年月を迎えます。
 過去よりの長い長い道のり、いろんな歴史を背負いこれからまたその歴史に新しいスタートが始まる。
 この走りほど自分自身に「がんばれ!」と、また沿道よりその言葉を聞くスポーツはない。
 走るって楽しい。仲間との和気あいあい気分にしたれる。
 走れることに喜びを持ち、感謝しこれからの新しい人生に皆様磨きをかけていってください。
                       夏うらら


 竹   No.1

 竹やぶのあちこちににょきにょき顔を出す。
 竹の子の美味しい時節になった。
 又これから竹の新芽の葉色はすがすがしい。
 考えてみるとこの竹ほど人の暮らしに役立っているものはない。
 幹、枝、葉、皮、そして筍。釣竿、杖、竹竿、弓、竹槍、笛、筆、ほうき、敷物、床板、箸、筏、すだれ、爪楊枝、かんざし、笠,籠、花器、茶せん、傘・提灯の骨、竹トンボなどの玩具、そろばん また笹船、七夕の飾り、垣根、水筒などなど、考えれば続々でてくる。
 必要不可欠な生活具として竹は利用されてきた。

                     夏うらら


 竹   No.2

 中国の春節に打ち鳴らす爆竹、これは悪魔を追い払うもので、来るべき1年の平安を祈念するものである。
 また竹はめでたい松竹梅の一角をになっており、この3つは寒さに耐えることから「歳寒の三友」と呼びめでたいものとして慶事に使われている。
 また竹と子授けの結びつきの話は世界的に見てもいろいろでてくる。
 竹の生き生きとした生命力の象徴と見なされたのであろうか。
 中空の竹幹があたかも胎児の宿る女性の子宮を想像させたことによるのであろうか。
 今から1100年ほど前の竹取物語のかぐや姫などはそのものでなかろうか。

                     夏うらら


 竹   No.3 (完)

 竹はいい表現をされる。
 竹を割ったような人、しなやかで雪割れしない、節度がある。
 四季いつも青々と緑を保つ。根が広がるのでネットワークがある。
 また幹の内部が空白なので虚心坦懐など、よき比喩として使われる。
 竹かんむりの字は漢語辞書ではなんと170字ほどある。
 それだけ竹の用途も多く、人の役に立っている。
 品格がある。
 中国では君子と呼ばれ四君子の一つに挙げられる。
 美味しい筍を食べる時、風薫る爽やかな空に竹林を見た時、竹のすばらしさを思い出し感謝の気持ちを表現したいものである。

                     夏うらら

 凱旋門   No.1

 春宵一刻、値い千金という名句がある。
 しかし暖かい春夜は良いが、今日は花冷えを感じ、世の不安を嘆く。
 46億年前地球が誕生し、200万年程前に人類らしきものが出現、その後四大文明が、そしてクフ王がピラミッドを建てたのがBC2700年、それから現在まで4700年ほど経つ。
 人はその間紛争、戦争に明け暮れている。
 今日もイラク他中近東が、朝鮮半島の核・ミサイルの恐怖、宗教、民族の対立、チベットの人権問題、平和の象徴である聖なる火が妨害されたりして裏通りをリレー、悲しき又寂しいことである。
 人間の権力欲、支配欲などの欲望が、おごりが、恨みが,怒りなどが高ぶっている。

                            夏うらら


凱旋門  No.2

 また地球そのものが汚れ傷めつけられている。
 温暖化、海洋汚染、酸性雨、紫外線、森林破壊など地球環境が悪化。
 生物、動物などとの共存共栄に陰りがでている。神も怒り心頭であろう。
 ふとノアの箱舟の伝説が頭をよぎる。
 3500年ほど前に書かれた旧約聖書に記されているが人間のおごり、高ぶりの堕落に対し悪を一掃する大洪水を起こした。
 この旧約聖書は神と人間が結んだ契約らしいが、どんな契約であるかは知らないが、神が世界を創造する時人と人、人と動物はよき環境の中で仲良く過ごさせようと考えていたのであろうか。今人間がこの神の創造した環境世界を破壊している。
                            夏うらら

 凱旋門   No.3(完)

 凱旋門は人類が新しい船出をするという願いを込めて建てられたと聞く。
 「グランド・アルシュ」という意味を含くみ、これは大きな箱舟ということらしい。
 ノアという人物は今から4000年程前の人であるが、その当時の人間も現在の人間も何んら変わっていない。
 世界各国がそろって平和とよき環境世界の願いを込めて凱旋門を建立し再出発していきたいものである。

                           夏うらら



  春の使者 

 日本に色々なものが押し寄せる。
 波に乗りゴミが漂流、船では農薬つき食品が、そして今日空より飛来。
 恒例の黄砂である。通常2月から5月にかけて多くなる。
 日本から3200kmほど西のモンゴルの黄土高原、更に西のゴビ砂漠などの地面の鉱物の粒子である。
 風で舞い上がり、風で流され日本に落ちる。
 春は地表が雪や植物に覆われず乾燥する。
 偏西風に乗って地上4〜7km付近を漂いながら数日かけて訪日する。
 空がかすみ、車や洗濯物が汚れる。
 視界をさえぎ事故や又呼吸器などへの悪影響を与える。
 これからスギ花粉も活動的となりマスク、帽子も欠かせない。
 難儀なことである。
                       夏うらら


一陽来復を願う

 大晦日には長く幸福と長寿を願い年越しそばを戴き、ゴーンという鐘の音の響きを聴き、悪霊を追い出し魂の浄化に努め、元日は朝早くより若水を汲み神棚、仏壇に供え、初詣でお賽銭を投げ神だのみ、買った護摩矢は床の間に玄関には注連縄を飾り,邪気除けと健康を願って屠蘇そしておせち料理を戴く。
暮から新年に向けて多事多難除けの行事が色々ある。
 地方によってはその風習は異なるが、神仏に一陽来復を願う心は同じであろう。
                       夏うらら


侘しき1年

 年齢を重ねるにつれて光陰はますます矢の如くに感じられる。
 気がつけば今年も師走に入り残り少なくなってきた。
 今年は「偽」と言う象徴文字で表され、何か切なく空しく感じる。
 昨年はトリノ五輪で荒川静香が金メダル、イナバウアーで日本を明るい雰囲気にさせてくれたが、今年はない。
 多くの食品偽装、年金記録もれ、防衛省疑惑、薬害肝炎問題、最近は散弾銃乱射など、また この間色々凶悪な事件で若い命が多く消えた。
 殺められた人は本当に哀れで、殺めた人も又別の意味で哀れである。
 人の世にはつきものか。今円高、原油・原料価格高騰に於ける物価上昇、スタグフレーションの中にあり、少子高齢化、温暖化、気候変動、巨大地震の恐怖などにつきまとわされ大変である。
 来年はどう生きるべきか。
 今ある健康が最大の財産と思い、感謝し、この財産をベースに人とのパートナシップを持ち、贅沢せず、楽しく暮らしていくことであろうか。

                  夏うらら

初恋の味   No.1

 先日長年忘れていた味、”初恋の味”を口にした。そう乳酸菌飲料カルピスである。
 このカルピスが誕生してから、人の平均寿命より年月は経っていると思われる。
 健康飲料故に長いのであろう。
 お腹の調子を整えたり、肌がしっとりし、血圧を下げ、アレルギーを押さえ、脳の働きを良くし、病気になり難い体にする効能があるようである。
 牛、馬、羊、らくだなどの乳を乳酸菌と酵母菌で発酵させるわけであるが、ブルガリアとかモンゴル国ではその歴史は長いであろう。
 カルピスの創業者もモンゴルで手法を学んで日本で初めて乳酸菌飲料を作った。
 ブルガリアのキャロは羊や牛の乳を発酵させて作る酸味の強いヨーグルトで有名である。

                    夏うらら



初恋の味   No.2(完)

 カルピス1杯に数億の乳酸菌が入っているようで、菌を食べている感じである。
 大腸菌のような悪の菌でなく善玉である。
 カルピスと言えば夏の贈答品のイメージを持つ。
 あの水玉模様の涼しい感じのするパッケージングがそうさせるのか・・・
  七夕の日に初めて発売され、この水玉模様は天の川、銀河の群星をイメージしたもののようである。
 カルピスの甘くて酸っぱい味を”初恋の味”と銘打ったのであろう。

                     夏うらら


  利他の心

 先日神奈川県で市に10億円を米寿の記念に寄付をした女性の記事を読んだ。
 元高校教諭で夫と共に設立した厨房設備会社の社長を務め、40数年前に教育基金づくりに10億円をためる決意をして、その間宝石も買わず、ふろ水を洗濯やトイレにも使うなどして節約を重ねたという。
 市は各分野で優秀な成績を収めた子供の表彰をしたり、奨学金制度を設けたりするほか、教員向けの熟もつくる予定とのことのようである。
 利己的なそして強欲的な嫌な世相の中でパット明かりを灯した美徳な行為の記事であった。
 おのれを空しく相手を利する、自分のことは後回しにして世のため人のために尽くす利他の心そのものである。
 自分より他者の利を優先するという心は人間の持つすべての徳のうちで特上最善のものであろう。
 本当に頭の下がる話で、その行為に美しい心が見えてくる。
                               夏うらら

座右の銘

 先日ある人の座右の銘を聞いた。
 「何事もプラス思考で考える」との銘を持っているとのこと。
 座右の銘の言葉を長らく耳にしなかった。
 「座右」とは座席の右、つまり身近なところの意で「銘」とは心に刻み込んで忘れないことで、常に身近に備えておき日常の戒めをする格言である。
 会社には社是、経営理念、また家系には家訓があったりする。
 人はその人の生い立ち、立場、環境価値観などでいろいろあろう。
 健康に関すること、時間、努力、忍耐、誠実、継続、など、また一期一会、温故知新などの心がけ。
 人さまざまであるが、その心がけによりその人の生きる意気込みとかその人の人としてのすばらしい品格が見えてくる。
 誠に座右の銘を持つことはいいことである。
 昔は「青雲の志し」と言う銘も耳にしたことがある。
 また何事も難しく考えず「所詮、一場の戯れ」と心穏やかに流していくのも良い銘であろう。
                              夏うらら


 アメリカの酒    No.1

 心穏やかに酔いしれる。
 琥珀のグラスが秋の夜長を感傷へとみちびく。
 人のいるところには酒がある。
 酒といえば各国それぞれ気候、風土そして文化に根ざされている。
 イギリスはウイスキー、フランスはワイン、ドイツはビール、ロシアはウオッカ−、メキシコはテキーラ−、中国は老酒、韓国はマッコリ、日本は日本酒、焼酒など。
 大国のアメリカは独自の酒が見当たらない。
 バーボンはウイスキーだし、バドワイザーはビールである。考えてみるともともとアメリカはイギリスの植民地であった。
 だから移民してきた人々にはウイスキーを飲めばよく独自の酒をつくる必要は無かったのであろう。

                             夏うらら

  アメリカの酒    No.2(完)

 しかし考えてみるとアメリカは酒の飲み方として独自なものを開発している。
 カクテルがそれである。マンハッタンとかニューヨークなどはアメリカが生んだ酒文化であろう。
 国の歴史が浅いということは農業の歴史が浅いということで、いい酒をつくるには原料となる果実や穀物の品質が大きな要素を占める。
 しかし歴史の浅いアメリカ農業ではいい品質のものがつくれ無かったのであろう。
 いろいろ想像をめぐらしながらも何時の間にか琥珀のグラスが赤色に変わり、ブラッディーマリーのカクテルになっている。
 明日のための心地よいひとときである。

                            夏うらら

   正々堂々    No.1

  シドニー五輪の金メダリストのマリオン・ジョーンズが薬物使用、WBCフライ級タイトルマッチでの亀田選手の反則行為など勝ちにこだわり不正を行いこの度制裁を受けた。
 よく高校野球を始め青少年のスポーツ競技大会の開会式でお馴染みの、宣誓「我々はスポーツマンシップに則り、正々堂々と戦うことを誓います」この言葉を忘れてはならない。
 どんな状況下でも勝利のため、また1つのゴールのために最後まで全力を尽くしてプレーする。
 そこにはルールを守りフエァープレーの精神が伴ってこそ そのスポーツを愛する観客の感動がそして拍手がある。
 漢和辞典を見ると「正々堂々」とは正面から正しくことを行う態度の形容となっている。
 世界陸上でマラソン3位に入った土佐礼子の走りは実に感動があり、応援があり美しかった。マラソンを愛する人が増えたことであろう。
                              夏うらら

   正々堂々   No.2(完)

 白い恋人、赤福にしても賞味期限偽装、製造日の偽装など相変わらず企業の利益追求に追われ不正を起こし、消費者の信用を裏切った。
 そして社会の制裁を受けた。
 すべての食品会社は社是とか経営理念に、「我社はセフティー・クオリティーシップに則り、正々堂々と加工していくことを誓います」と掲げて、毎朝朝礼で宣誓してみては・・・・
                              夏うらら


象の背中     No.1

 近々映画が上映される予定かと思うが、この映画の主人公は人生の円熟期を向かえ何不自由なく暮らす48歳のサラリーマン、ある日突然医師に肺がんの余命半年と宣告されてしまう。
 残された時間で男が選択し決意する行動とは・・・・・・。
 それは人生を全うすることを選び、今までに出会った大切な人たちと直接会って自分なりの別れを告げることだった。
 これまでの人生を振り返り「自分が生きた時間とはこういうものだった」としっかり見極めて死にたいと思ったのであろう。
 23年間共に過ごしてきた妻は夫のすべてを受け止めようと決意する。
                            夏うらら

象の背中     No.2

 これからの半年、夫婦として、家族として未知の戦いが始まる。
 がんで死亡する人は後を断たない。
 同じ境遇の人も多かろう。
 もし自分だったらこの時代に生きることの、死ぬことの意味、また人は何を遺せるかであろう。
 妻に、子供にそして愛する人に最後に遺すものとは・・・・
 昨日黒川紀章さんが亡くなった。
 奥さんの若尾文子さんは悲しみをこらえながらこう話している。
 私はいい奥さんではなかった」と言ったら強く否定して「とんでもない、本当に好きだった」と言ってくれた。
 これが最後の夫婦の会話でしたと・・・・
                           夏うらら

象の背中    No.3

 ふと頭をよぎる。戦国の乱世を生き抜き、38歳で自刃した細川ガラシャが「散りぬべき時知りてこそ 花も花なれ 人も人なれ」と遺した言葉を。
 人は人らしく感謝が、愛が、 情が、敬愛がより深く生まれ結ばれ最高の180日間であったろう。
 主人公は最高の選択をしたと考える。
 当然家族にまた愛人に温かく見守られて逝ったことであろう。
                          夏うらら

象の背中    No.4(完)

 寿命を悟った象は群れから離れて己の死ぬ姿を仲間に見せない。
 認知症になって思考能力、行動力も無くなって象のように寂しく逝くのもまた問題である。
 いかに人生を全うして死を迎えるか、自分なりの別れをきちんとできるかである。
 人は元気に生きている間の心の持ち様が大切であろう。
 人は生まれた時は純粋無垢そのものだが、歳を重ねるにつれ欲深く、他人を押しのけ、自己本位になり心が徐々に乱れやすい。
 心の汚れに気づくことなく人の道を踏み外しやすい。
 人本来のあるべき姿を失ってよく事件が発生する。
 今回の主人公の死は家族にとっても、愛人にとっても本当に辛い悲しいものであるが、残された人々へ人としてのすばらしい贈り物を与えたことであろう。
 実際映画を見るとまた少し違った感銘を受けるかも・・・・
                                                   夏うらら



 ムーン    No.1

 先日月に向かって飛行中の月探査機「かぐや」が地球を撮影した写真が公開されていた。
 地球と月の距離(約38万km)の3分の1の地点からである。
 地球の半円がブルーで鮮やかに浮かび上がっていた。
 絶えぬ戦争、地球の環境汚染などを忘れさせてくれる美しさである。
 月の裏側を初めて撮影されて約半世紀、また人類が初めて降り立ってから40年近い。
 150億年前宇宙が大爆発(ビッグバン)して宇宙がスタート。
 地球など太陽系の誕生が46億年前といわれており、アポロが持ち帰った月の石などの分析から月も地球と同じくらい前に誕生したことが分った。
                       夏うらら

ムーン    No.2

 月の生い立ちはまだよく分っていない。
 地球の引力に捕まったのか、地球から分裂したのか、地球に別の天体がぶつかり出来たのか・・・・・・。
 アポロが着陸したのが月の表側で、裏側やクレータなどは未だ十分調べられていなかった。
 「かぐや」は月面から高度100kmの軌道を1年間周回して月面の地形、赤外線で鉱物の分布を、月の地下の様子も探る予定である。
 このことは月誕生の謎に迫ることにより、地球の過去を知ることにつながる。
 また太陽系の他の天体を理解する手がかりも与えてくれるのでは・・・・・。
 月は地球から何時も見ている身近な天体なので、その成果に期待が高まる。
                                             夏うらら

 ムーン     No.3(完)

 月は空に平面をぺたりと貼り付けたように見える。
 真ん中でも端でも余り明るさが変わらない。
 何時も表側を見せ表情が変わらなく、本当に満月はお盆の用である。
 また暗くて寂しい天体である。
 惑星は太陽の光を反射して輝いている。
 金星,土星は70%以上、地球は40%ほどで月は7%らしい。
 このような月も日本人は万葉の時代より歌に詠み、農耕の収穫儀礼の1つとして月見をしたりしてきた。
 世界の国々でも月の神話や俗説は色々持っており、その眺める気持ちはまちまちであろう。
 今月は十三夜の名月を迎える。
 月の人なりと言って去っていったかぐや姫、さぞかし老夫婦は月を見て元気でいるだろうか、幸せに暮らしているだろうか」と思って長らく見ていたであろう。・・・・・・
                       夏うらら



イスラームとイラク  No.1

 イラクでは相変わらず武装勢力の抗争やテロが発生しており多くの人が犠牲になっている。
 イラクの隣接の国はイラン、クエート、サウジアラビア、ヨルダン、シリア、トルコでこの地域は多岐複雑である。
 人口構成はシーアが60%、スンニ派が20%、クルド他が20%でイランとこのイラクの一部を除けば周辺は旧フセイン政権のスンニ派が多い。
 世界宗教のキリスト教の次にこのイスラム教が多く12億人といわれている。
 スンニ派とシーア派の対立が今でも続いている。
 この対立の元は7世紀にアラビア半島で元商人「ムハンマド」が興したイスラム教でムハンマドの死後教祖の子孫が継ぐというシーア派と指導者を初期の入信者より選出して決めるスンニ派とに分裂した。
 イスラームとは唯一絶対神アラーに従うということを意味しており、聖典は「コーラン」で、メッカはムハンマドの生誕地アラビア半島の西部、紅海に面したところにある。
                           夏うらら
 
  イスラームとイラク   No.2
 ムスリム(神に帰依する者)は日に5回(シーア派は3回)この聖地メッカに向かって礼拝するのが日課である。
 また一生に一度はメッカに巡礼することになっている。
 コーランの教えはアラーの神そのものとされており、イスラム教徒はコーランをよく読みその教えに従って生活をする。
 両派の違いは、スンニ派はムハンマドや後継指導者(カリフ)をただの人間とみなし、一方シーア派は指導者をイマームと呼びその者を神格化させいる。
 コーランに忠実に従うべきだという考え方をイスラム原理主義といわれている。
 その中でも武力を使って原理主義に沿った社会をつくろうとするグループをイスラム教過激派といわれている。
 ビンラデインは過激派のメンバーでアフガニスタンを支配しているタリバンはイスラム原理主義のグループ。
                            夏うらら

イスラームとイラク   No.3
 イスラムの過激派などが反米聖戦を掲げシーア派などを異端とみなしテロの繰り返し、火の付いた対立をより泥沼化させている。
 異教徒(キリスト教徒、アメリカ人、資本主義)がわれ等を攻撃し苦しめていると考え、米国と敵対している。
 イスラム教は決して戦いや殺人をすすめているわけではないのだが、コーランは異なる宗教の信者から攻撃された時は堂々と迎え撃って良いと教えていて、この戦いを聖戦(ジハード)と呼んでいる。
 神のために戦う、神のために戦い死すという思想が根底にあるので火の付いた宗派間、テロとの戦いは消えることなく、米国はイラクの民族や宗派の均衡の上に新体制をつくろうとするがうまくいかず、憎悪のみの歴史が深く刻まれていく感じである。

                             夏うらら

イスラームとイラク   No.4
  イラクは1980年からのイラク・イラン戦争、1991年からの湾岸戦争そして2003年からのイラク戦争と30年近く戦争状況下にいる。国民として安全で安心して生活をしていける訳がない。
 思えばこのイラクの地は昔メソポタミアといわれ、紀元前3500年前シュメール人が都市国家をつくる。
 これが世界4大文明の最古のメソポタミア文明である。メソポタミアはギリシャ語で2つの川に挟まれた土地という意味で、チグリスとユーフラテス川の間は人が生活するには最高の土地であった。
 バビロン王国も栄えハンムラビ法典もつくられ、いい国家であった。
                             夏うらら

イスラームとイラク   No.5 (完)
  イスラムの世界に民話・伝説の逸話集が数多くある。
 いつ誰が書いたか分らないがシンドバッドの冒険、アラジンと魔法のランプ、アリババと40人の盗賊など冒険、魔物、変身、恋愛などの物語である。
 ロマンがあり石油資源がありいい国々である。
 できることならこのアラビアナイトの世界に魔法の絨毯に乗って鎮戦剤の薬をばら撒き人々の憎しみの気持ちを鎮めたいものである。

                             夏うらら

五山の送り火

 お盆に迎えた先祖の霊を16日に送る京都五山の送り火が近づいてきた。
 この世に戻った精霊を再び冥府へと導く。盆行事である。
 京都も本格的に夏を祇園祭で向かえこの送り火で夏の終わりを告げるかのようである。
 燃えさかる炎が夜空を妖しく照らしその炎が古より続いている先祖とのつながりを目に見えない形で結びつけてくれている。
 人は先祖をうやまう気持ちを持つことが大切であるが、この送り火が単に観光名物になったり、幻想的感覚にふけいってそれで終わるのは心寂しいものである。
 精霊送りの心をもって見てみたい。
 火が燃えそして燃え尽くしてしまうと何か切なく胸を打つのはどうしてであろうか。
                     夏うらら

墓石に水をかける   No.1

 親族の墓参りに行った。
 何気なく勺で水をかける。
 小さい頃からの習慣であろうか。
 水をかけるこの行為は墓石を洗う意味でかけるのではないようである。
 仏教では死後の世界をいくつか想定しているのだが、その中の一つに餓鬼道というのがある。
 生前悪いことをした人が行く地獄の一種で、そこには常に飢えと乾きに苦しむ餓鬼がいる。
 やせ細って腹部のみ丸く膨れ上がり手足、喉が細く描かれている餓鬼、しきりに水や食べ物を欲しがる。
 そこでその苦しんでいる餓鬼にせめて水を与えてやるという意味で墓石に水をかけるようである。
                        夏うらら

  墓石に水をかける   No.2 (完)

 どんな人でも先祖を遡れば一人くらいは悪人がいて餓鬼道に落ちたものがいるという前提にたってのこと。
 そう考えるとどのお墓も先祖供養で墓石に水をかける光景を見るのはやはり悪人がいたのであろうか。
 よくお地蔵さんの足元に水や食べ物をお供えしお経を唱えると餓鬼に飲ませたり、食べさせたりすることができるようである。
 いたずら盛りの子供たち、貪るように食べる子供たちをののしって「この餓鬼どもが・・・」と子供の頃よく言われた記憶がある。
 地獄にいる餓鬼でなくこの世にいた餓鬼でよかったと思う。
                        夏うらら
   

 浴衣と風呂   NO.1

 PLの花火大会もまじかであるが、若い女性の浴衣姿をみると爽やかでふと暑さが和らぐ。
 夏の風物詩である。
 この浴衣の語源は昔風呂に入る時に着用した着物、湯帷子(ゆかたびら)から来ている。
 麻の単衣の着物で「びら」がとれて「ゆかた」になった。
 江戸時代より前は風呂は蒸し風呂であった。
 風呂というのは「風」が水蒸気、「呂」は深い部屋という意味でもともと蒸し風呂の意味で、この蒸し風呂に入るには火傷しないように気をつけなければならない。
 そのために湯帷子を着て入った。
 昔の浴衣は人目につかないところで着るものであって、人前で着るものではなかった。
 肌着の一種であった。
                        夏うらら

 浴衣と風呂   NO.2(完)

 江戸時代になり町人文化の発展にともなって、浴衣は進化した。
 湯船に浸かり風呂屋も普及し裸で入るようになった。
 この時代では浴衣も湯上りの汗をふき取るためのもの、今のバスローブのようなもので次第にそのまま着て外へ出るようになり、下着から外着へと変わり当然素材もデザインも変遷していった。
 この浴衣も漢字で書くと風呂上りの汗拭きようの着物のイメージが強く、若い娘の夏のおしゃれぎは「ゆかた、ユカタ」と書く方がスマートであろうか。・・・・・
 余談であるが「風呂敷」というのも昔は蒸し風呂の「すのこ」に直接座るのが熱いので麻布をたたんで敷いた。この麻布が風呂敷である。
 今でもサウナに入るとバスタオルをたたんで座る時もある。
 この風呂敷も今は大切なものをつつんで使われ。
 素材もデザインも高級化になっている。
                      夏うらら

  酒って不思議な飲み物である

 ウイスキーを今チビリチビリやっている。
 酒というものはいい気分にさせてくれる。
 「百薬の長」とも言われ、料理を美味しくさせ食欲増進、疲労回復、ストレス解消また1杯の酒が人との付き合いを うまくコントロールする。
 人は悲しい時、寂しい時でも飲む。
 酒は心のうさを払ってくれる。
 人生の至福を味わいさせてくれる。
 しかし酒は二重の性格を持つ。
 「百悪の長」とか「百毒の長」とも言われ、時に人の智慮を失はさせ、善根を焼き尽くす。
 理性を狂わせとんでもないことをする。
 家庭不和、殺人、飲酒事故、病気などいろいろ多い。
 不思議な飲み物である。
 この琥珀色のグラスの中にどんな神がまたどんな悪魔が潜んでいるのか眺めた。
 今日も何事もなく夜が更けて行く。

                      夏うらら


ベルが鳴り止む

 名栄えある企業カネボウが先月末120年の歴史に幕をとじた。
 綿紡績で創業し戦後は化学繊維でわれ等の衣に長らく貢献してくれた。
 鐘淵紡績時代が懐かしく思われてきた。
 日本の繊維も東南アジア、中国へと変遷していき日本は斜陽化していった。
 カネボウは化粧品、薬品、食品など多角化をすすめて行ったが、バブル後に巨額粉飾が発覚し市場の信用を失った。
 企業経営では常に行儀の悪いことをしてはいけないという心が無くなっていた。
 そして今回解体への道を辿った。
 ふと空しさを感じ、平家物語の「祇園精舎の鐘の声」が脳裏をかすめる。
 「盛者必衰の理を表す おごれる人も久しからず ただ春の日の夢のごとし」  人で言えば限界寿命の120年は生き長らえたわけである。
 戦前、戦後の日本経済を支えてきた。
 政界では宮沢元総理、そして経済界ではカネボウ、それぞれ巨星が消えていった。
 無常の響きありである。

                      夏うらら

イソップの寓話   No.1

 教育再生で道徳をどう教えていくか、またその教育時間も大切であろう。
 戦前は修身があった。
 孝(親孝行、勤勉、学問)、恩(恩を忘れるな)、務(法令を重んじる、納税は国民の務め)、迷(迷信に陥るな)、戦後は道徳があり、希(希望、勇気)、友(友情、助け合い)、命(生命尊重)、論(話し合い)など。
 それに伴って話題にされた人物によって重視される点が違っていた。
 二宮金次郎、ナイチンゲール、忠犬ハチ公、野口英世、リンカーンなどがよく登場した。
 この教育にイソップの寓話は面白いのではないかと思う。
                         夏うらら


イソップの寓話   No.2(完)

 イソップは2500年ほど前の人でギリシャの奴隷であったといわれている。
 弱い立場であった彼は動物を利用した例え話を作って周りの人に注意したりアドバイスをしたりしていた。
 500以上のイソップ寓話があり、世界各地の動物寓話の中に恩返しの話が多く、「恩を知る」、「感謝の心を持つ」ことが人間としていかに大切か記している。
 また勤勉、名誉欲、悪意、協力、親切、友情、苦しみ、栄華、自慢話、助け合いなどいろいろ話題になっている。
 イソップの寓話は子供、大人に関らず人生教訓であろう。2500年ほど前に書かれた話が今でも人の心を打つ。人としての心は悠久の時を経ても不変である。

                        夏うらら

   不徳の致すところ   No.1
 
 社会保険庁の年金記録問題、介護事業のコムスンの不正申請、駅前留学のNOVAの解約・偽証宣伝問題などこのところ不祥事がこと欠かない。
 特にコムスン、NOVA等は詐欺まがいできわめて悪質、違反行為をしていた。
 業績向上や利益追求による規模拡大優先で経営管理が希薄になっていた。
 特に企業経営を考える上で最も重要なコンプライアンス、CSRの精神が欠け、金や技術、システムの力が利益維持を生み出す正しい土台、プロセス、条件の磨きを上回っていた。
 過去の企業の不祥事を見てもすべて会社のトップまた幹部の心、意識問題である。
 企業人としてよりか人としての心の問題である。
 原因はトップの不徳の致すところですと報道、テレビの前で陳謝する。

                        夏うらら

不徳の致すところ   No.2(完)

 自社の利益を追求する余り社会や顧客に対して果たすべき責任をなおざりにして不正や不祥事を起こす。
 当然厳しい社会的責任を負う羽目になり、経営破綻に落ちることも大いにある。
 社会から信頼される企業になることは企業を取巻く社会から支持や理解を得て安定的に成長発展する基礎を築いていくことである。
                        夏うらら


神仏習合   No.1

 お寺の隅に紫陽花が今盛りときれいに咲いていた。過日法話を聞きに行った。
 お年寄りの集まりで住職の話を聞きながら、そして茶菓子を頂き和やかな雰囲気であった。
 生活の中で深く結びついている宗教のことを考えてみた。世界に3大宗教と言うものがある。
 キリスト教、仏教、イスラム教で、これらの宗教は民族や国家の壁を越えて世界の大衆に受け入れられている。
 仏教より信者の多いヒンズ教はインド半島にだけ信じられいるのであろうか。
 日本に仏教伝来は6世紀、聖徳太子が寺院の建立、信仰をすすめたりし、7世紀中国より鑑真が、その後空海(弘法大師)が高野山で真言宗を開き、最澄が天台宗を、大和、奈良、平安時代が過ぎ鎌倉時代が仏教の今日の基礎になっているようである。
 南無阿弥陀仏の念仏、法然(浄土宗)、親鸞(浄土真宗)、南無妙法蓮華教の日蓮(日蓮宗)など仏教が普及していった。

                        夏うらら


神仏習合   No.2(完)

 仏教以外にキリスト教、神道というものもわれ等生活の中で馴染みが深い。
 企業でも個人宅でも神棚を持ち神を崇拝している。
 宗教を信じまいと何らかの形で宗教に関りをもって生活をしている。
 初詣、七五三、宮参り、結婚式、葬式、盆、氏神参りなど多々。
 神や釈迦、仏、イエス・キリストも神々の一人として宗教を越えて祈願礼拝をしている。
 信仰の自由が憲法で保障されているが、日本人は特に宗教に帰属意識はうすく、宗教儀礼に参加しているにも関らず自分は無宗教的感覚を持っている人は少なくない。
 この無宗教的感覚で神仏習合、困った時の神頼み、これでいい。

                        夏うらら
   

 小満

 初夏を肌で感じる今日この頃である。
 この21日が24節季の小満である。
 つい知らず、気にせず見過ごしてしまう。
 立夏から15日後で、万物が次第に成長し一通りの大きさに成長する頃。
 今はほとんど見ることができなくなったが、麦畑が緑黄色に色つき始めるときである。
 麦がほぼ満足できると状態ということで小満といった。
 次が芒種(6月6日麦を刈り稲を植える)そして入梅(6月11日)、夏至(6月22日)へと。
 小満の頃ともなると年始めに無くなっていた煩悩もたまり欲がでだす。
 健康のため食欲ほか何かにつけてもこの小満の心でおりたいものである。
                     夏うらら


  親のこころ
 
 今日は母の日であった。
 日頃の母の愛情に対し感謝の気持ちをあらわす日である。
 母という字体は子供をしっかり育ていつまでも守ってくれているように見えてくる。
 母は布団の中で早く大きくなれ、大きくなれと体をさすってくれた。
 また子供が「ただいま」と家に帰るまで心配してくれる。
 姥捨山の話では我が子が母を捨てようとしているのに母はその息子のことを案じ続ける。
 小枝を折って帰りの夜道の目印を作ってやる。
 年老いても母は子供に愛情を注ぐ。今日親と子の関係が様々な社会問題を引起こしている。
 暗い事件が続発するのも親子の間で何かが見失われつつあるためではないか。
 親にとって子供は幾つになっても子どもである。
 しかし「孝行したい時分に親はなし」とよく言われる。
 過ぎ去って2度と帰ってこないのは歳月、2度と会うことができないのは親である。
 孔子の言葉で「風樹の嘆き」という。
 親心は古今東西また1000年も2000年も前も変わらない。
 今日は感謝の気持ちをどういうかたちにせよ「ありがとう」と母に大きく表したいものである。
                        夏うらら


宇宙の広さはピンとこない  No.1

夜空、星がきれい。
 数えてみた。
 しかし直ぐ嫌になった。
 全天では見える数は6000個ぐらいあって、周囲建物、山、地域などにより見える数は変わるが2000個ぐらい見えるらしい。
 見えるのは地球の近くのものだけある。
 我々の宇宙には1000〜1500億の星があると計算されている。
 1番地球に近い星はケンタウルス座のアルファ星で4.3光年の距離である。
 光は1秒間に地球7.5周、1年間走る距離が1光年だから、光を放って4年少しでその光は地球に届いたわけである。
 つまり距離は40兆億kmとなる。
 冥王星までが約60億kmであるからその距離の約7000倍離れていることになる。
                     夏うらら

宇宙の広さはピンとこない  No.2

 太陽、月、地球、他惑星のある我々の宇宙は銀河系宇宙である。
 この銀河系宇宙はどれだけ大きいのだろうか。
 上から見れば円形で、真横から見ると細長くて中央が少し膨らんでいる形らしい。
 横の距離は端から端まで10万年光年、中央の膨らみは1.5光年とのこと。
 天の川の幅が宇宙の厚みで,天の川が星の集まりであることは昔ガリレオが発見した。
 この宇宙に星が1500億ほどあって太陽も地球もこれらの星もすごい速度で回転している。
 太陽が地球や太陽系の惑星を連れてこの宇宙を1周するのに約2億5000万年かかる。
 ついては太陽が生まれて約50億年、地球も46億年とするといままで約銀河系宇宙を20周ほどしたことになる。
 太陽も地球も惑星も存在している位置はこの宇宙の縁の方である。

                     夏うらら

宇宙の広さはピンとこない  No.3(完)

 この銀河系宇宙に1番近いところにアンドロメダ星雲がある。210万年光年も離れている。
 直径は銀河系星雲より広く、星の数も3000億以上あるらしい。
 巨大な渦巻状の星雲である。
 このような星雲がこの宇宙に1000億以上あって、我々の銀河系宇宙は巨大な宇宙の中の1個の砂粒のようなものである。
 宇宙は150億光年前にできたといわれている。
 宇宙の大きさも半径150億光年以上ということになる。
 その150億光年の果てに地球があることになる。
 こうなると本当に宇宙の広さってピンとこない。
                    夏うらら

八十八夜

 夏も近づく八十八夜、野にも山にも若葉が茂る ・・・・♪ ♪、5月2日は八十八夜である。
 いい季節になりました。この日は春と初夏の境目であり、農作業する人にとっては重要な日となり、八十八という字を組み合わせると米という字になる。
 苗代のもみまき、茶摘みなど農作業が一段と忙しくなる。
 一般の人はゴールデンウイークの中日でレジャーで忙しいが・・・・、24節季外の雑節である。
 この日に摘み取られたお茶の葉は上等とされ、この新茶を飲むと命が延びるといわれている。
 活性酸素からからだを守ってくれるβ−カロチン、ビタミンE,Cなど抗酸化ビタミン類が多く、カテキンも多く含まれている。
 出来ればお茶の葉を料理して食べ、そして新緑の酸素をたっぷり吸い、生き生きした若葉を眺め、この時期家族でのんびり過ごしたいものである。
                           夏うらら

不殺生

 山下 清は絵を、松尾芭蕉は俳諧を求めてまたブッダは悟りを求めて一所不在の放浪の旅に出た。
 ブッダは自分の発見した心理を語り教えて歩き回った。
 この世は苦であり、思うようにならないと言っている.生き難きこの人生をどのように安らかに生きていくか、特に不殺生の心を大事にしなければいけないと教えている。
 命を大切にする、人を殺してはいけないということである。
 昨日長崎市長が撃たれ、またバージニア工科大で銃の発泡、乱射事件で学生が多く亡くなった。
 いつの時代も些細なことで人を殺傷してしまう悲劇が後を断たない。
 人は本来善よりスタートしているが、一部の人間が卑屈なこと、残虐なこと、醜悪なことをする心に変わる。
 このブッダの説法も今から2500年前である。もしブッダが蘇るものなら飛行機にでも乗ってアメリカ、イラク、日本などその悟りを語り、教えに放浪の旅を続けてもらいたい。

                           夏うらら

呼吸は人が生きる基本   No.1

 オギャアと生まれて最初の息は呼気すなわち吐く息である。
 死ぬことを「息を引き取る」ということは最後は人はグッと息を吸い込んでそのまま息絶えるのであろう。
 吸った息を吐く力がなくなった時が死である。呼気が生の証で吸う息即ち吸気が終わりである。
 人は食事、水、眠りを何日間取らなくても生きているが、呼吸を何分か止めていると失神するであろう。
 人間の生命活動で最も重要なことは呼吸をすることである。
 息を吸うのも、吐くのも実際は肺の仕事である。
 腹式呼吸などで下腹部を膨らませたり絞ったりするのは単に腹部と胸部の間にある横隔膜を動かして肺の呼吸作用を助けるためである。

                           夏うらら

呼吸は人が生きる基本   No.2(完)

 普通静かに呼吸する時は1回あたり500mlの空気が出入りする。
 長く息を吐き短く吸う。
 肺全体に十分酸素を注入し、肺を空っぽにして二酸化炭素を吐く。
 この二酸化炭素は地球温暖化を助長することはない。
 これから目に青葉のいい時期、ゆっくり深く息を吐いて心肺機能を高め、健康をリフレッシュしたいものである。

                         夏うらら

タブー

 ある切っ掛けで子供の頃よく聞かされた禁句を思い出した。
 新しい靴を夜下ろしてはいけない。
 爪を、髪を夜切ったり、口笛を吹いたりしてはいけない。
 これらは魔界の妖怪が夜はびこっているからなのか・・・。
 お茶碗を叩いてはいけない、邪気と魔物を呼ぶからか。
 霊柩車を見たら親指を隠せ、同い年の人が死んだら耳を塞げ、これなどは死んだ人の霊気が侵入するのを防ぐことからきているのか。
 また敷居を踏んではいけないとか、忘れしまっていることも多いが、日常生活の中で古より伝承されてきたが、最近の子供は親、人よりどの程度聞かされているのであろうか。
 いろいろ地方のまた海外の国々のタブーを、その謂われを知るのも面白いかと・・・・・。
                      夏うらら

 ド レ ミ  ・ ・ ・

 先日ある講演を聞きに行ったとき教わった。
 音階のド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ドであるが、音階に名前がつけられたのは11世紀とのことらしい。
 イタリアの修道僧が聖ヨハネ賛歌の音節が1音ずつ順番に高くなっているのに気づき、それぞれの音節の頭の文字をその音節の名前にした。
 この時の音階名は ウ、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、サ といった。
 これが長い年月をへて、何時の間にか ド、レ、ミ、・・・・に変化。
 このもとになった賛歌の歌詞は「琴を鳴らして、あなたを称えるために、このしもべの唇を開かせたまえ、聖ヨハネ」という内容。
 この ド、レ、ミ はイタリア語でドイツ語や英語になると単なるアルファベット記号になる。
 C,D,E,F,G,A,B  このドレミにも謂われそして歴史があるのだなーと感銘した。
                      夏うらら 

夫婦劇場  No.1

 結婚してからの人生を4幕に分けてみた。
 子供が生まれるまでの新婚期を第1幕。
 この時期は楽しい。
 異性愛、恋愛感情も残っている。
 何事も2人で。
 第2幕は愛の結晶、子供が生まれる。
 子供中心の生活。
 家族愛、親子愛、子育て教育に専念。
 やがて男は稼ぎに一生懸命、子供のことは妻に。
 欲求不満が溜まり感情論が生まれる時期でもある。
 この2幕は大切で、夫婦の絆をより深めるチャンスである。
 逆に溝が深まると夫婦間に危機が伴うことも。
 お互いを認め合う言葉が必要な時期かな。
 やがて子供は夫婦から離れて独立。
                        夏うらら


夫婦劇場   No.2

 第3幕は夫婦2人の生活が始まる時期。
 夫は既に定年になっており、何もすることがない。
 家庭に目を向けようとする。
 しかし妻はすっかり別の世界を築きあげている。
 近所、友人、サークル、ボランテイア等を通じてたくさんの人間関係ができている。
 平均寿命が延びていることもあり、妻より突きつけられる定年離婚が生じることもある。
 2幕をうまく乗り切れなかった夫婦が分かれることが多いであろう。
 後半のこの人生こそが本来最も幸せな時期ではないであろうか。
 夫唱婦随、また婦唱夫随でもいい、最も気心が知れた伴侶がそばにいてくれることほど幸せなことはない。
 しかし惰性で一緒にいる夫婦、互いに理解し合うこともなく分かれて違う人生を歩もうとするエネルギーもない、他に選択肢がないから一緒にいる暮らしではこの3幕としては寂しい。
 欧米人はこの3幕で海外旅行する夫婦が非常に多い。日本人は少ない。新婚さんか、女性だけの集団かである。
                                  夏うらら


夫婦劇場   No.3(完)

 最後の第4幕がどちらか一方が先に亡くなり1人残されての生活である。
 盛者必衰というか生者必滅、生あるものは必ず死を迎える。
 寂しい限りである。
 子供、孫らと共に暮らしていけるのは最高の第4幕である。
 一人孤独の中での悲しい生活者も結構多い。
 夫婦劇場どのようなシナリオを描いていくのかそれはそれぞれの夫婦次第ということになるのであろう。
 第1幕、2幕、3幕の段階で人生いろいろあろうが夫婦仲良くしていくことが誠に大切であろう。
 同じ人生、この夫婦劇場をりっぱに演じ切って幕を下ろしたいものである。

                         夏うらら


時は春

 春はあけぼのがよい。ようよう白くなりゆく、山際は少し明かりて紫たる雲が細くたなびく。
 早朝白々と明けゆく空はジョギングの体を柔らかく包み込む。
 春眠がよい。
 ぽかぽかと暖かい春の朝うつらうつら、薄眠り。暁を覚えずである。
 春宵もよい。おぼろ月のもと、空の色が澄み切った青さよりマリンブルーそして群青に夜空が刻々と色の変化を、その中にライトアップされた桜の花びらが微妙に化粧をし直していく。
 少し肌寒い春宵、暗闇へと移り行く。一刻値千金である。
                             夏うらら
  

  裁判員制度

 過日標記のフォーラムに参加するチャンスがあった。
 広報用の映画と裁判員制のポイント解説を聞いた。
 国民から選ばれる裁判員が刑事裁判に参加する制度で平成21年5月までにスタートする。
 6人の裁判員と3人の裁判官が共に刑事裁判に立会い、被告人が有罪か無罪か、有罪の場合どのような刑にするかを判断する。
 選挙権のある人の中から翌年の裁判員候補者となる人を毎年くじで選び、裁判所ごとに裁判員候補者名簿を作り、次に事件ごとにこの名簿の中からその事件の裁判員候補者をくじで選ぶ。
 そして裁判所の質問手続きを経て裁判員が選ばれる。
 このことは裁判員に選ばれる可能性はないとは言えない。
 法の知識、裁判の経験もない国民が参加するに当たっては当然不安な面が多々あろうかと思う。
 人を裁くということはとても責任が重い。
 当然である。
 このフォーラムがあれば一度参加して聞いておく必要がある。
 国民の司法参加。
 自分を取巻く社会について考えることにつながり、より良い社会への第一歩となることが期待される。
                             夏うらら

定年後どうしている?  No.1

 先日の新聞、仏の大手保険会社が調査した世界主要国の退職者の時間の過ごし方の記事があった。
 面白いと思い見た。日本、米国、オーストラリアは1位が趣味で、英国、フランスがガーデニングで、ドイツはスポーツであった。
 その国々の歴史的背景に違いがあろうかと思う。
 特に英国、フランスのガーデニングは庭作り、自然の保護、動物の保護そしてそれに共存する古い文化の保存に熱を入れ、それが彼等の使命であると考える人が多い。
 そもそも英国は最も早く産業革命を経験して自然破壊や公害も共に知ったから自然と伝統の保護に情熱を感じ、自然をこよなく愛しているのであろう。
 そのことがまた健康で人として心穏やかに人生を過ごせると考えるのであろう。
                             夏うらら

 定年後どうしている?  No.2(完)

中国については今は1位が家族の世話、2位がハイキング、3位はスポーツなるも経済が発展し、国民所得が伸び生活にゆとりが出ると旅行、趣味、ガーデニングなどに興じることになろう。
 日本は2位がボランティア、そして3位が何もしないであった。
 退職後も働き続けることが日本人のライフプランなのか。
 人間として,また その人として老いていく人生、どう楽しんでいくか。
 その年代によりまた変っていくことであろう。
 ジョギングの道端に小さい春の芽、花が、そしてホームセンタの玄関先には色とりどりの花が本格的な春の訪れを待っている。
 花を見て自然を楽しむまた家庭菜園など3位の何もしないからガーデニングでもあげられるのはいつのことかな・・・・
                            夏うらら

雨水

 あまみずと読むと雨の水、うすいと読むと24節季の一つ、この19日ごろより啓蟄までに降る雨。
 降雪から降雨に切り変わり雪が解け始めるころ。
 季節も立春、春一番、そして雨水へと移り変ろうとしている。
 本格的な春が一歩一歩近づきつつある。
 三寒四温を身に感じつつ、1年で1番待ち遠しい春、気が付けばジョギング中に鶯の声を耳にするのも近いかな。
                              夏うらら

美しい言葉

 「 お茶が入りました 」 平凡な言葉である。お茶は自然に入るものではない。
 亭主のためにお湯を沸かし、キュースに茶葉を入れて湯を注ぎ、湯飲みに注ぐ。
 そこに ちょっとした菓子を、そしてから亭主に呼びかける。
 「お茶を入れましたよ」であれば その人の労力に対して強く感謝の気持ちを表現しなければならない感じ。
 何か自分の行為を恩に着せる言い方である。
 「お茶が入りました」は相手に恩着せがましく受け取らせるのを避けできるだけ相手に心的負担をかけないように気を遣う。
 この言葉ははっきりした言葉で言うよりは言外に含まれた曖昧さの中に気遣いを大切にしている。
 優しい表現であり、そして美しい言葉である。
 日々の中の生活に このような自然現象のような会話があると心の和みが生まれる。
                              夏うらら

  大阪弁になった外来語

 以前友人等と寿司を食べながら大阪の方言の話題で花が咲いた。
 関東の人に関西の方言を喋ってもらうとこっけいであった記憶がある。
 話が大阪弁になった外来語の話となり、大阪人は省略したがる特性をもっている。レイコー、半ドン、デパチカ、アルサロ、セコハンなど。
 よく聞くのがメリケン粉、ナンキン、アチャラ漬など。
 以外なのはペケ(駄目、X)、これは中国語で手応えがないという意味のプコのほか、マライ語であっちへ行けを意味するペルギが語源とする説があるらしい。
 ラムネ(英国)、ピンからキリまで(ポルトガル)、オテンバ(オランダ)など意外なものもある。
 話が佳境に入ると店主よりバッテラが出てきた。これはポルトガル語でカッター船からきたとの事。
 明治中ごろ大阪の寿司屋が発祥とのこと。今ではメ鯖の押し寿司のこと。
 外来語であるから語源がいろいろあろう。
 大阪は食い倒れの街だけに食べ物に関する言葉が多いという店主の話。
 大阪弁、寿司、笑いの夜のひと時であった。
                               夏うらら

  ぺコが病気になっていた   No.1

 食品会社の不祥事が又発生した。
 老舗不二家の消費・賞味期限切れ材料の使用など洋菓子製造過程での数々の食品衛生法などの基準、規定違反が発覚した。
 食品会社として何より大切な食の安全、品質管理をおろそかにしていた。
 当初の説明では特定個人の責任にして問題を小さく留めようとしたのだが、組織ぐるみであったことが明らかになった。
 事実を会社が公表せず回収にも乗りださなかった。
 速やかな情報公開、不良品の回収が企業の生命線になることを雪印事件に学んだはずである。
 続々明らかになる問題でずさんな管理体制がより明確になってきている。
 少子化と競争の激化により業績不振に悩んでいたようであるが、出荷、売上、利益追求に走り食品会社としてやってはいけない行為が実行に移されていた。
 安全を軽んじる体質が長年に亘って培われていたと思われても仕方がない。
                         夏うらら
 
  ぺコは病気になっていた   NO.2

 何時の間にか慢性化していたのであろう。
 生活習慣病に似ている。事が発覚して信頼を失い、社会的制裁を受ける羽目になった。
 食品市場からの退場である。
 基本的なコンプライアンスが守れない。
 会社に品格がない。今更QC,PL法、CSマインド、コンプライアンス、CSRの薬を飲んでもすぐに健康体にはなれない。
 大切なのは企業として、人としてやはり倫理というか、善い、悪い、正しい、正しくないなど道徳判断・道徳価値を一人ひとり正しく持つことが今回の教訓であろうか。
 体質の倫理観が乏しかった。
 親(会社)として後3,4年で100歳、又子供ぺコも同じく3,4年で還暦を迎えるところで、これから残り少ない大切な期間であった。

                         夏うらら

 ぺコは病気になっていた   No.3(完)

 我々にとっては洋菓子といえばぺコちゃん人形に代表されるブランドに親しみを感じていた。
 店先のぺコちゃんの顔をみて子供のバースデー、お祝いケーキをよく買ったものである。
 その顔には甘く、美味しく、明るくそして幸せなイメージが漂っていた。
 今はぺコの顔を見ると空しく寂しさがこみ上げてくる。
 できれば早く明るい顔をまた見たいものである。
                          夏うらら
                                               

早春の試練に咲く
 
 梅の便りが早や聞かれる。温暖化によるものか。
 梅は早春を表し、梅一輪一輪ほどの温かさ、春の訪れが早まるのを感じるものだが、まだ「大寒」前である。
 「百花のさきがけ」といわれ、厳寒にもめげず諸々の花より先がけ開花し、ひっそりと香りを漂わせる。
 梅は春の美しさを独占し世に時めくために咲くのではなく、これから来る春の盛りを予知しているだけである。
 やがて様々な花が咲き始めると先駆者の役目を終える。
 寒い中凛として咲く梅、気品の高さがうかがえる。
 このような梅に人はあやかりたいものである。さすが中国の民が選んだ四君子の一角を担っている。

                      夏うらら


薬食同源   No.1

 薬食同源、医食同源という言葉を聞く。
 薬も食も同じ源、日常の食事で病気を予防し治療する。
 体のためにバランスを考え、美味しく食べて健康になろうとする考え方。
 中国では五味、酸、苦、甘、辛、かん(塩辛い)というものがあって赤ちゃんが生まれるとその5味のものを丈夫に育つように舐めさせるというしきたりがあると聞いたことがある。
 酸味は肝、苦味は心、甘味は脾(消化器官)、辛味は肺、かん味は腎に影響し5味を摂ることは健康維持に大切だと考えている。お寿司はこれに近い。
 酸、酢、砂糖,塩そして生姜やワサビが入っているから。
 また5色というものがある。青(緑)、赤、黄、白、黒で、この5色は御節料理、五目寿司、幕の内弁当類か。
 見た目にも美しく食欲を促し、栄養のバランスもいい。
                           夏うらら

薬食同源   No.2(完)
 
 日本では栄養素による考え方が昔からある。たんぱく質、脂質、炭水化物、ミネラル、カルシウム、ビタミン類をバランスよく摂る。
 小生は以前居酒屋、炉辺焼き店でよく仲間たちと海底にいるものから木の上になっているものまで7点を栄養のバランスがあるものと考え食事した。
 つまり貝、海草、魚、にんじん、イモ類(土の中にもぐっているもの)、野菜類、動物の肉、そして最後に果実である。
 仲間も大いに賛同し美味しく味わった。
 7海陸食といって食事の後はヘルシーな感覚を味わった思い出がある。
 トクホマークの食品も生活習慣病などの予防で、健常者、疾病予備軍がターゲットで薬ではなく、予防医療食品であろうか。
 大切なことは勿論バランスの摂れた食事であるが、1日3食、腹8分目そして家族また仲間と楽しく適度のお酒を飲みながらゆっくり食事することである。
 ここには優しい奥さんのお力添えが必要であることは言うまでもない。
 何時も美味しい料理を感謝して頂いています。
                            夏うらら
     
   

新年あけましておめでとうございます。
 今年もすばらしき年でありますようお祈り申しあげます。

 賀状によく春という文字が使われる。
 新春、迎春、慶春、頌春、初春など。
 これは旧暦では立春が年の初めだったからである。
 2月4日頃までが1年の内で気温が一番下がり、この立春を境にして徐々に温かくなる。
 温かい春がくるのが待ち遠しかったから2月4日の年始めに春という字を使って新年の挨拶にしたのであろう。
                         夏うらら

 屠蘇
 この「とそ」という字はなかなか漢字では書くのは難しい。
 元旦に1年の邪気を払う屠蘇のしきたりは唐から伝わった風習で日本では平安時代より続いている。
 屠蘇のいわれは、鬼気を屠(ほうむ)って心身を蘇えさせる薬酒という説がある。
 血圧を下げたり、胃腸の働きを整えたり、解熱発汗作用などがあり、年の始めに1年間の健康を願って屠蘇を祝うのは理にかなっている。
 養命酒のようなものであろうか。
 中国では1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日の奇数が重ねる日、つまり5節句は陰陽5行思想で災害を招く日として嫌ったようである。
 こんな日は用心しなくてはならない。
 忘れないように何か祭りをして特別な薬を飲んで慎もう。
 そう考えて年中行事という形で健康管理を行うことになったのが節句である。
 節句の日には栄養のあるものを食べたり、病気除けのために薬を飲む。
 元旦は屠蘇を飲み御節料理を食べる。
 御節料理は節句に作られる料理であるが、今は特に正月に作られるお祝いの料理となっている。
 またお屠蘇もお酒で新年を家族で祝って飲むことに変わってきている。
 1月7日に七草粥を食べ正月の飲みすぎ、食べすて疲れた胃腸の調子を整える習慣がある。
 七草を食べると1年中の邪気を払い万病を避けることが出来るとされている。
 この日が日本では人日の節句となっている。
新年は屠蘇を頂くことがあればこの歴史文化を思い出し頂くのもゆかしきことかな。
                           夏うらら
                                 
 

 初詣で
 
 クリスマスが終われば何処の百貨店もス−パーも商店も正月商戦に入る。
 正月は日本人としての文化は初詣でである。
 自分が生まれた土地の産土神(うぶすなかみ)の神社、今住んでいる土地の氏神詣でか有名な大きな神社(関西では住吉大社、伏見稲荷大社など)また最近は自宅から見て恵方に当たる神社に詣でるのも増えてきている。
 来年の歳徳神(吉神)は北北西の神社になる。
 恵方詣ではご利益が大きいから人は行くのであろうか。
 新春除夜の鐘を聞いてから深夜また元朝に行き1年間の無事と平安を祈る。
 毎年行き先を決めている人は多いと思われる。この神社だけは毎年浮気するのは神よりお叱りを受ける感じがして気が進まない。
 地元の氏神様に先ずは詣でるのが安心か。
 人によっては2つ3つ詣でる人もいる。一つがいいのかもう少し複数がいいのかこれまた迷う。
                          夏うらら

 ウイルスとの戦い

 夏には蜂が、秋には熊が、フィリッピンでは犬がそして冬の今はノロウイルスが日本人を襲う。
 今年はこのノロウイルスが猛威をふるっている。
 この感染性胃腸炎の犯人ノロウイルスの語源はノーウオ−クという米オハイオ州の町の名前である。
 40年ほど前この地区の小学校で発症した。
 日本でも30年ほど前から感染。
 「おなかの風邪」とも呼ばれるが油断は禁物。感染力は際立って強い。
 気温の低下する11月〜3月に多発。
 下水の中のウイルスが河川を通って海に流れ込み2枚貝(カキ、アサリ,しじみ)は大量の水を吸い込んで餌を取り込んでいくので体内にウイルスが濃縮している。
 また感染した人の糞便、吐いたもの、あるいはそれらが乾燥したものから出る塵埃を介して経口感染する。
 両側面より感染する。
 0157菌、鳥ウイルス、インフルエンザ、エイズ、コレラ、チフス、黄熱病他様々のウイルスに人類はほんろうされ続けてきた。
 ウイルスはラテン語で「毒」を意味する。
 邪悪な微生物と今後も人類は戦っていかねばならない。
 これらの微生物は人がひしめく場所でひときは威力を発揮する。
 目に見えなくて厄介な人類の敵である。
 今回走ろう会の皆様がノロウイルスに感染されたとの情報、HPで見ました。
 びっくりしました。
 徐々に回復され安堵いたしました。
 手洗いが予防に一番とのこと。
 実行して行きましょう。
                           夏うらら

すす払い

 12月も行事、記念日が多くある。
 いつ頃から出てきたのだろう。
 映画の日、トライアングルの日、百円玉の日漢字の日、双子の日、テレホンカードの日、スケートの日、ピーターパンの日、シャンソンの日など等。
 この13日は正月こと始め・煤払いの日である。
 これは昔からある。
 江戸時代にはお城の煤払いは13日に行っていた。
 正月こと始めと呼ばれ正月の準備のスタートである。
 昔は炉辺、いろりなど火の気の所、神棚、仏壇など清め、新年に神さまとか先祖の霊を正月に迎えるためでもあったのか。
 そして門松や雑煮を炊く松、薪など山へ採りにいたのであろう。
 今は当然住宅、生活様式も大きく変わっており、煤の出る所はほとんどない。
 会社が休みに入っている暮の2日間ぐらいに掃除をする程度であろう。
 障子の張替えも少なくなってきた。
 門松もお目にかからなくなってきた。
 この「正月こと始め・煤払いの日」は暦の上で今も残っているが、その意味するところは薄らいでいる。
 せめて暮には叩けば埃の出るからだ、しっかり叩いて取っておこう。
                       夏うらら

品格・品位
  
 今年の流行語大賞に「品格(国家の)」も上がった。
 ふと企業また人としてのそれは如何なものか考えた。
 企業の品格は不祥事が多い中、やはりコンプライアンス(法令や社会的規範の遵守)を守っているか、社会への貢献・環境への配慮など社会的責任を果たしているか、常に技術革新に挑戦しているか、株主・社員・顧客より厚い信頼を得ているかなど思いあたった。
 そして人としての品格、品位は何だろうか。
 他人に動かされない正しい信念、勇気をもっているか。
 バランスのとれた穏やかさを持ち、でしゃばらない、目立ちがらない、不必要で軽薄な贅沢をしたり見栄を張らない人そして人のために尽くすことが出来る人かな。
 人それぞれ環境、価値観が異なるので多少見方も変わるであろう。
 人は誰しも生まれた時は純真無垢、天真爛漫そのものだが、成長し知恵がついてくるとよく深くなり、心が徐々に汚れてくる。
 昨今は正しい心の軸が乏しいから心の汚れに気づくことなく自分の欲望に支配されて人の道を踏み外しやすい。
 年末の除夜の鐘を聴いて煩悩を取り除き心の浄化に努めたいものである。
                            夏うらら

  今年の感銘
 
 残すところ1ヶ月足らずに今年もなった。
 いろいろありました。最近のいじめ自殺、子供への虐待、水害、飲酒運転事故、竜巻被害、官製談合など暗い話題の中、今年の流行語大賞に「イナバウアー」と「品格」が決まった。
 特に感銘を受けていたのはトリノ五輪の荒川静香の金メダルであった。
 2月後半日本人の心を爽やかにそして明るくさせてくれた。
 キャンメルスピン、スパイラル、ステップ、3回転ルッツ、2回転ループ イナバウアーで終盤状態を大きく反らせリングにカーブを描いた。
 ブルーのコスチュームに銀盤で流麗に舞う静香の舞に魅せられた。
 そして観客からは大きな拍手を受け最後はスタンデイングオペレーションで迎えられた光景が脳裏に焼きついている。
 彼女のエレガントな完璧な4分間であった。
 今でもその余韻が残っている。舞った曲はプッチーニの歌劇「トウ−ランドット」の「誰も寝てはならぬ」で古代中国・北京の紫禁城での美しい姫・トウーランドットの婿選びを巡っての物語である。
 ブッチーニも自分が作った曲で約80年後イタリア・トリノ冬季オリンピックで日本の女性がしなやかにその旋律にのって美しく舞い、世界の人々を魅了させるとは想いもしなかったであろう。
                         夏うらら
 
    

光陰水の如し
 
 終日の雨、少し整理も兼ねゆっくりアルバムと戯れた。
 生誕、幼年、少年、青年、壮年へと・・・・、その人生の中に、学校、会社、海外、結婚、子供、旅行、親、兄弟、仕事、友人、引越し、先生 親類、故郷、遊びなどなど、人生いろいろ共に歩んできた。
 インドでは古くから人生を学生期、家住期(家族を支え、社会に貢献)、林住期(晴耕雨読、人間とは何かを考える)、そして遊行期(お遍路)と分けるらしい。
 それぞれの行き過ぎていく人生には”期”がある。
 人は年とともに変化する。
 よく人生とは旅であり、旅とは人生であるという。
 正に写真を見つつそう思った。
 そしてその時々は風の如く過ぎ去ってしまった。
 再び戻って来ない。
 時の流れと潮流は人のために留まることはない。
 月日は永遠であり、途絶えることはない。
 人の方は世代と言うもので連綿と連なっているが、一人の人間にとっては行き着けば繰り返しはない。
 何か悲哀をともなう。
 これからの旅は長生きをするというより、どのくらい生きがいを感じて健康で人と共に豊な旅をしていくことであろうか・・・・・・
                           夏うらら

心拍数によって寿命が分かる?

心拍数と寿命の関係については、名古屋大学医学部第一内科の林博史氏が面白い論文を発表しています。
それによると、人間の一生の心拍数は安静時で15億(拍)、活動を考慮すると20〜23億(拍)といわれています。哺乳類では動物の種類によらず一生の心拍数はおよそ一定です。心拍数と寿命の間に成り立つ数式を簡略化すると、
寿命(分)=20〜23億(拍)÷1分当たりの心拍数
寿命(年)=3800〜4375/1分当たりの心拍数

となり、寿命は心拍数に反比例することが分かっています。

これを人間の心拍に当てはめると、1分当たりの心拍数が90拍だと寿命は約45年、同50拍だと約75年になります。
つまり、1分間の心拍数が速い人ほど寿命が短いというわけです。


さて あなたの寿命は?

                   OPO


いじめ
 
 今年ほど大きく話題になった年はない。
 小、中学生がいじめにより自ら命を断つ。遺書も残している。
 死の直前、その子たちはひとつ一つの言葉をどんな思いで綴っていったのであろう。
 痛ましい限りである。
 子供にとっては学校に行き、友と遊び勉強することが100%の仕事で、生きがいである。
 学校に行くことが嫌になれば楽しいことがまた将来の夢が消えてしまう。
 そう、全てを無くしてしまう。
 しかしそれにより命まで断つことは最も良くない行為である。
 人の親と言うものはいつも我が子のことを思っており、それと同じように子供もいつも親のことを思うべきである。
 それが人間としての生き方の基本である。
 そのあたりは子供はまだ理解し難いものなのか。
 孔子曰く、「身体髪膚これを父母に受く、敢えてき傷せざるは孝の始めなり」・・・・・と。
 親孝行の第一歩は親が生きている間は子は親の前で病気になったり、死んだりすることは親不孝ものである。
 子はいじめに対して心を強く持っていて欲しい。
 今のいじめは陰湿なものらしいが、何かその子が努力していい才能が磨ければいいのだが。
 当然いじめのシグナルを感知したならば学校、家庭、教育委員会、また回りの人たちが真剣に早くその問題に直視していかねばならない。
 逃げず、放任せず解決していかねばならない。
 いじめの背景にはいろいろ社会が抱える根の深い問題があろうが、このままではほっとけない。
                           夏うらら
 

 トロイカ

 先日懐かしい歌を耳にした。
 「雪の白樺並木夕日が映える、走れトロイカ朗らかに鈴の音高く・・・♪♪」
 そう、ロシア民謡トロイカである。
 中学校時代習った記憶がある。
 トロイカの言葉は数字の3よりきており、3頭立ての馬ぞりである。
 昔ブレジネフ書記長時代、国にトロイカ体制があって勢力均等化のため第一書記・評議会議長・首相の3人制方式で権限を分散した時があった。
 トロイカは3を意味する。
 このトロイカの曲は日本では明るく軽やかな曲のように思えるが、本当は寂しく、悲しい歌の様である。
 好きであった女が金持ちの地主のもとへ嫁ぎに行ってしまい、悔しいが若者には何も出来ない。
 若者のその悲しみ如何がしたものか、誰が若者を悲しく歌わせ嘆かせるのか。
 冬の寒い雪のボルガに沿いトロイカが駆け抜け、その悲しげな歌がボルガに響き渡る。
 ロシア民謡には、ボルガの舟歌、ともしび、カチューシャ、赤いサフランなどすばらしい曲がある。
 一度チャンスがあればゆっくり喫茶店でコーヒーでも飲みながら いや、雪の降る寒い夜ウオッカーでも口にしながらこれらの曲と夜を過ごしたいものである。
                           夏うらら

  月への憧れ

 3日は十三夜、名月である。
 月はいつももの悲しさを漂わせている。
 しかし満月、月光には心が打たれる。
 地球より38万km離れ、向きを変えず同じ顔を見せる。
 一度反対側を見たい気持ちにさせる。
 いつも見せている黒い部分は低くて平らな部分(海という)で、裏側は凸凹の高地が多く、白っぽく見えるらしい。
 最初に月までの距離を測定した人が紀元前150年ごろにいたと言う。
 太古から人類は月への憧れ、行って見たい夢を持っていたのである。
 この9月イラン系米国人女性がソユーズに乗り宇宙ステーションに滞在、地表から400kmの飛行。
 宇宙観光した記事を見た。
 旅行費用23億円。
 宇宙観光の到来である。
 早ければ2年後には月の裏側を回る月旅行が可能になるらしい。
 しかし費用面で到底行けない。
 友と酒を飲み交わし、窓より名月を鑑賞するのが最高の贅沢かな・・・・
                   夏うらら
    

   秋の七草
 
 その起源は古く、奈良時代の「万葉集」に詠われている山上憶良の和歌に源流がある。
 「 萩の花尾花葛(おばなくず)花なでしこの花女郎花(おみなえし)また藤袴(ふじばかま)朝顔の花 」尾花はすすき、朝顔はききょう、あるいはむくげのことで七草入っている。
 春の七草は七草粥などを食して「無病息災」を祝うものとされているが、秋の場合は直接何かをするのではなく、秋の野の花が咲き乱れる野原を「花野」といい、花野を散策して歌を詠むことが古来より行われており、観賞用である。
 秋の花は、夏の花が灼熱の彩りをたたえていたのに比べ、いずれもつつましやかで、どこか寂しげである。
 秋の七草といえば万葉人の花に託した人生の悲哀を感じる。
 大伴家持の歌で「秋さらば見つつ偲(しの)へと妹(いも)が植えし屋前(には)のなでしこ咲きにけるかも」がある。
 秋になったら花を見ながら思い出してください、と妻が植えた庭のなでしこが咲いたけど、ああ、妻はもういない。
 との意味である。
 今は秋の野山を散策してもなかなか七草を見つけることが出来ないであろう。
 今まで秋の七草よりくる日本人の心に深く沁みこんでいた何か感情めいたものが徐々に消えていくのは寂しい限りである。
                                夏うらら

教育再生
 
 安倍総理の所信表明の中に教育再生がある。
 近年、子供のモラルや学力低下が目立つ。
 子供を取巻く家庭や地域教育の低下より来るところが大きい。
 総理の「美しい国、日本」を実現するためには次代を背負って立つ子供や若者の育成が不可欠である・・・と。
 特に気になるのが子と親の家族間の問題である。
 今年も子が親を、親が子を殺める事件が多くあった。
 殺められた人は本当に哀れ、また殺めた人も別の意味で哀れである。
 人の命の大切さ、そして人としての心の軸をしっかり作ることの大切さ、親を大事にする心、親としての子への愛情、うそを言ってはいけないとか、人間として生きていく基本の型、自己規律とでも言うべきか、豊かな人間性を備えた規律ある人間の育成への取り組みが欲しい。
 学校とか家庭だけでは解決できず、社会全般に渡る構造改革、国民一人ひとりが豊かなそして安心の社会の構築が前提であろうか。
 幸い日本人は勤勉、謙虚、質素さなどすばらしい素質を持った民族であるので教育再生の取り組みに期待したい。
                         夏うらら

 運動会
 
 運動会たけなわの時期である。
 過日晴天のもと、幼稚園児の運動会を見た。
 やはり走りが親の応援のもと大きな喝采が上がる。
 飛んだ帽子を下がって拾いなおす児、また後続の児が拾って渡してやる児、こけた児を抜かさないで立ち上がるの待っている児など、いろんな光景が親をはらはら、また涙ぐましくさせる。
 今は小学生でも帽子を被っているが、昔は運動会は鉢巻きを絞めていた。
 鉢巻きの鉢は頭蓋骨のことであるが、運動会の鉢巻きは頭を絞めると精神の緊張を高める効果を狙ってのことであったのだろう。
 また他に病人が鉢巻きを、出陣する兵士が、産婦が出産する時などはこの精神の集中以外に悪鬼を追い払う信仰の意味もあったのであろうか。
 知っている子の走り、リレーなどはつい応援に力が入り、楽しい感動がもらえる。
 運動会って本当に子供も先生も、また親も観客も意気衝天し、何もかも忘れさせてくれる。
 澄み切った秋空の下運動会はすばらしき行事である。
                        夏うらら

 科学の発達
 
 先日、「最も遠い銀河発見」の記事を見る。
 地球からの距離が約128億8000万光年。約137億年前に誕生して間もない宇宙の様子を捉えたことになる。
 この約129億光年はどれだけの距離になるのか。
 光はよく地球を1秒間で7周半進むと言われる。
 つまり30万kmである。
 その光が1年かかって進む距離が1光年である。
 9つ目の惑星として地位を保っていたあの冥王星が太陽からの存在位置は平均60億km、1光年は因みに約9兆5000km(七夕の彦星と織姫星の距離は15光年)故に、129億×9.5兆kmの計算になる。
 天文学の数字は勿論想像もおぼつかない。
 果てしない宇宙の進化の研究にロマンがあるのであろう。
 この発見にはハワイにある「すばる」の望遠鏡が活躍したことは言うまでもない。
                         夏うらら



  名月鑑賞
 
 「秋風に たなびく雲の 絶え間より もれいづる月の かげのさやけき」 という和歌がある。
 秋風にたなびく雲のきれめからもれ出た月の光の清らかなさを歌っている。
 日本には古くから秋の名月を鑑賞するお月見の風習がある。
 中秋の名月、十五夜は芋名月とも呼ばれ、また十三夜は豆、栗名月と呼ばれている。
 共に農作物の収穫を祝う祭りで、天の恵みに感謝する習わしである。
 秋の夜長をススキと月見団子を供えて、この名月を片見月にならないよう同じ場所より鑑賞したいものである。
                             夏うらら


南極と北極  No.1
 
 残暑が厳しい。ソフトクリームでも食べながら、クールな北極か南極を散策したい気持ちに駆り立てられる。
 のんびり白熊が歩く姿が目に浮かぶ。
 しかしこの両極も地球温暖化の影響で氷河も小さくなって来ている。
 北極と南極の氷は少し違い、北極は北極を覆う氷は北極海という海に浮かんだ状態にあり、氷の厚さは大体10m程。
 その氷の下の海水は、氷になるぎりぎりの温度で−1.8度。
 南極は大陸の上に厚さが平均2450mにも及ぶ厚い氷が載っている。気温は北極で−25度、南極は−50〜60度。
 温暖化の影響も北極は海水の上に氷全体が浮かんでいるから、多くの海水内に浸かっており、溶け出しても大きな海面上昇にはならない。
 一方南極は大陸の上に載っているので、氷が溶けるとその量の分だけ海面が上昇するということになり、やがて世界の都市に影響を及ぼす。
 ここ最近南極の西部を中心に氷が1年で東京ドームの12万個分が失われたことが判明したとのこと。
                             夏うらら


南極と北極  No.2(完)
 
 氷は白いので、太陽光を反射しやすいが、解けて海になると表面が黒っぽくなり太陽光を集めやすくなる。
 温暖化が更にすすむことになる。
 ペンギンの数が減ったり、海水のそばであざらしを食べる北極熊は海水が減ってえさがとり難くなる。
 また北極圏に住んでいるエスキモーたちは生活が足元から脅かされている。
 犬ぞり生活も危険である。
 地上の氷の約9割は南極で残りの大半はグリンランドにあって、北極の陸氷の大部分を占める。
 南極に比べ人間の生活圏が近い北極はより環境変化の影響を受けやすい。
 またこの北極は成層圏のオゾン層が破壊され、紫外線の影響もでてくる。
 クールな南極、北極も静かに生活環境が悪い方向に進んでいることを思えば、ヒートアイランドの中で汗をかきかきソフトクリームをなめている方が美味しいかな・・・・・・・
                              夏うらら

 流れ星
 
 夏はふと夜空を見る機会が多い。
 その時流れ星を見れることもある。
 この流れ星はその名に反して星ではない。
 宇宙空間を漂っている宇宙の塵が地球の引力に引かれて飛び込んできた時、大気と激しく摩擦して輝いたものである。
 尾が伸びることから「ほうき星」とも呼ばれる。
 太陽系の中には9つの惑星の他にも多くの彗星が回っている。
 この彗星は太陽に近づいた時たくさんの塵をその軌道上に撒き散らしていく。
 その塵の中に太陽の周りを回っている地球が突っ込むと塵は地球に突入して流れ星となる。
 彗星の正体は直径平均数百mの核と呼ばれる氷や岩の塊である。
 彗星の核はよく「汚れた雪玉」にたとえられる。
 塵がたくさんあればたくさんの流れ星が見られる。
 20年程前のハレー彗星のように。
 この彗星の彗とは「ほうき」のことである。
 今月12〜13日ぺリセウス流星群見られるかも・・・・
 今は夏の星座が勢ぞろいしており,天頂付近にひときは明るく輝いているのは、こと座のペガである。
 そのぺガを直角の頂点とする「夏の大三角」は東を向いて立つと見えやすい。
 この大三角はわし座のアルタイル、はくちょう座のデネブ、そしてこのこと座のベガである。
 夜空の星を眺めながら飲む缶ビールは星がビールのさかなになって,喉ごしもよく、清涼感が一層味わえるものと思う。
                          夏うらら
    


 ビールは美味しい!
 
 祇園祭りも終わり、いよいよ土用の丑、天神祭りが近づいてきた。
 一番暑い大暑の時期である。
 この時に飲むビールは最高である。
 人も紀元前3〜4000年のメソポタミア、エジプト文明の時からビールを飲んできた。
 日本での本格的な醸造は明治3年、横浜でアメリカ人により造られはじめた。
 140年ほど経つ。その間ビールの種類も味も変わってきた。
 本来のビール、発泡酒、最近は第3のビールが人気。
 一般にビールの主な原料は麦芽とホップであるが、第3のビールは麦芽を全く使わず、大豆やえんどう豆、トウモロコシを使っている。
 銘柄により違う。
 最初発売のサッポロのドラフトワンはえんどう、のどごしは大豆,新生3も大豆、サントリーはトウモロコシである。
 麦芽を使わずして、本来のビールの琥珀色を出したり、風味に近づけたりその技術には恐れ入る。
 酒税が安く、小売り価格も安い、味もよい。われら庶民には最高の飲み物である。
 この暑い時期ごくごくと喉を鳴らして飲み一時的でも清涼をビールで味わいたいものである。
                        夏うらら


半夏生(はんげしょう、半夏生ず)

 夏至から数えて11日目、今年は7月2日。
 このころドクダミ科の半夏と言う毒草が花を開き葉が一部白くなる。
 半化粧、片白草とも言われる。
 2日から七夕までの5日間は農作業の休み期間であったり、大雨が降ったり(半夏雨)、天から毒気が降るといわれ、井戸に蓋をしたり、この日に採った野菜は食べてはいけないと言われたり、また田に植えた稲がたこの足のように大地にしっかりと根つき豊作になるようにとの願いからたこを食べる習慣も以前あったらしい。
 半夏生は中国から伝わった24節季を更に細かく分けた72候の1つ。
 雑節の一つで、季節の変化の目安になる日である。
 ほかに雑節は節分、八十八夜、入梅土用、彼岸、二百十日などがある。
 あまり馴染みのない言葉であり、日である。
 しかし農耕民族からしてみると風土習俗と深く結びついているので大切な季節の目安なのである。
                        夏うらら


散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 
    花も花なれ 人も人となれ
 
 過日小泉総理が口にした言葉である。
 この言葉は明智光秀が主君信長を本能寺の変で討って自ら滅んだ逆心の娘(3女)、細川ガラシアの遺した言葉である。
 彼女はなかなかの美女で、細川忠興の妻である。
 関ケ原の決戦まえ、石田三成は大名の妻を人質に取ろうとした。
 この時ガラシャはそれを拒絶。
 三成が実力行使して屋敷を囲ませる。
 キリスタンであった彼女は自害を選ばず、家老に胸をつかせて死んだ。
 この時の句である。
 戦国の時代、人身はたい廃し、節義空しく、貞節の観念も失われ、幾多の人道上の罪悪が平然と行われていた。
 この戦乱の世の中をキリスト教に出会いその教えに惹かれていった。
 キリストの教えは彼女の精神の救いだったかも知れない。
 謀反者として命を落とした父光秀のの娘として戦乱の世を信仰をもって生き抜いた。
 徳川・豊臣の争いの犠牲となり、従容として節に殉じ、時のいかなる権力にも屈せず,利にも惑わされず「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人となれ」と詠じて三十七歳の命を自ら断つ。
 総理の座も9月まで、その心境を表したのか・・・・
                             夏うらら
     


 父の日   No.1
 今月は父の日が来る。
 日本では一般的な行事となり早半世紀は経つ。
 しかし母の日と比べてやや陰が薄い。
 ギフト商戦は年々派手やかになってきている。
 まあ、一般的にはネクタイ、ポロシャツ、ベルトなどの衣類、酒類、趣味の品と思われる。
 花は薔薇であろう。また最近外食も多い。
 父親として子供もより「いつもお勤めご苦労さん」と言われて、労われ、感謝される。勿論される方もまたする方もこの上なく幸せである。
 いい家庭、いい家族である。
                         夏うらら
 父の日   No.2
 しかし、ここ近年子が親を殺傷させる事件が多発している。
 日常生活の中で感情のもつれが積み重なったのであろうか。
 子が生まれた時は親は喜び、母乳をやり、よちよち歩きを温かく見守り、幼稚園・小学校など通園,通学に愛情を注ぎ,親は良き家庭を築き、その中で育ててきたはずである。
 人の親と言うのはいつも我が子のことを思っており、我が子の健やかな成長と幸せを念じている。
 親が子を思い、子が親に尽くすと言うのは昔も今も人の道であり、人間としての生き方の基本と思う。
                         夏うらら
 父の日   No.3
 自殺者が8年連続で3万人を超えている。
 動機・原因も倒産や失業に絡むもの、健康問題、家庭問題、勤務問題、男女問題、学校問題、経済・生活問題多々ある。
 当然子が親を憎み殺傷させるも色々理由はあろう。
 子は親の背中を見て育つ。親にも問題がないとは言えない。
 社会の仕組みが悪くなってきているからなのか、家庭が、学校教育がまた高齢化社会が・・・、そして少子化に於ける兄弟の数が昔と比べて非常に少ない、このあたりも問題なのか。
                         夏うらら
    
 父の日   No.4(完)
 昔教育刺語の最初に「孝行」と言う言葉が確かあった。
 孝行の心をつくして善く父母を養う。
 つまり孝養を尽くすと言うことの大切さを言っている。
 それが子としての道である・・と。
 この世に自分が生まれてきたのは運命と言うか、宿命である。育んでくれた父母の間にもし何か感情的なしこりが残ったままであるとしたら、自分を開花させるには父母、先祖のつながりより自分があるとの認識、衝動的な感情を抑え、良識ある自制心で事を運ぶことが大切。
 小さい時親がしてくれた親の恩を思い浮かべられる心のゆとりが欲しい。
                         夏うらら
父の日
 徒然に頭に過ぎったことを書き、テーマに少しそれたかも知れない。
 父に自分の気持ちを手渡そうと思っても親は既に逝っている子供、人もいる。親孝行したい時には親はいない。
 親の誕生日には子として祝い、また父の日には純情な気持ちで父の労をねぎらい感謝する。家族として、人の子としてその気持ちは忘れたくない。
                         夏うらら


加齢と共に    No.3 (完)
 
 一日に取る食事のエネルギー量は標準体重×25〜30kcalの計算式があるようだが、昔から言われている腹8分が良い。
 また一日3度きちんと食べ、ゆっくりよく噛むことが大切。
 加齢と共に歯の数も減り噛む力が落ちてくる。
 骨年齢、肌年齢、筋年齢、血管年齢、脳年齢など抗加齢対策として各々を考えたバランスのとれた食事、食材が必要であろう。
 現代は生活習慣病に悩まされ、食事改善でサプリメントもでて来るのであろう。
 本当に加齢と共に制限されることが多い。
 難しいことはさておき、基本は快眠、快食、快便であると思って過ごしていこう。
                    夏うらら

 加齢と共に   No.2
 
 このダイエットの王道は当然食事と運動の調整である。
 これがなかなか出来ずらい。
 人に良いと書いて食になるが、食事で医食同源で美肌、滋養強壮が望ましい。
 内臓脂肪型は確か「りんご型」と言われ、腹部、内臓に脂肪が付き皮下脂肪と違い病気になり安い。
 しかしこの内臓脂肪は比較的運動によって落としやすい。
 厚生労働省も有酸素運動と筋肉運動を習慣にすることと言っている。
 短期間の急激な減量は骨格筋が落ちたり、内臓を痛める。
 老いてくると運動量が当然少なくなり、一時的に減っても減った体重を維持していくのが難しい。
                      夏うらら
     

 加齢と共に   No.1
 
 人間誰しも年齢を重ねても健康で、若々しさを保ちたい欲望はある。
 年をとると生活に最低必要なエネルギー量というか、基礎代謝量は減少していく。
 10代半ばから30代は基礎代謝量は高いが、40代に入っていくと減って人は太りやすくなる。
 中高年は当然カロリーを押さえようとする。
 しかし肥満の烙印を押される人は多い。
 BMI数値が25以上、また最近内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)の疑いが強いか、その予備軍と見られる人が40歳を過ぎると急増しているという。
 ウエストが男性で85cm以上、女性で90cm以上を必須条件として血圧、血糖、血中脂質で基準値を越えている人をいう。
 肥満は糖尿病、高血圧など生活習慣病の原因になることからやはり減量は必要である.故にダイエット食品、器具、サプリメントなど雑誌、新聞、テレビなどで情報が溢れている。
 試すにも色々不安な面もある。
                      夏うらら

皐月
 
 今年もいい季節になりました。
 日本にははっきりした四季があり、またその月々にいい言葉があり、文化がある。
 その中で俳句,短歌などが生まれるのであろう。
 この五月にしても八十八夜、茶摘、菖蒲、新緑、青葉、子供の日、端午の節句、母の日、更衣、立夏また薫風、緑陰など。
 いいものである。
 さわやかな薫風、緑陰のもとで少女が新緑の木の幹に背を当て、足を伸ばし座って本を読んでいる光景が脳裏に浮かぶ。
 山、森での森林浴そしてまた緑陰での昼寝、これは日頃のストレス,うつの解消にいいだろう。
 心身を癒してくれるだろう。
 すばらしい時期、この五月を大いに自然の中より健康を生み出そう。
                        夏うらら

牛乳離れ    No.3 (完)
 
 それとわれ等も子供の頃学校給食で牛乳をよく飲んだ。
 今は少子化により給食の需要が大きく減ったことも消費低迷に加担しているのであろう。
 コンビニでバケットに牛乳パックを入れる人はほとんど見かけない。
 食生活の様変わりかな・・・・、昔は夏暑く、のどが渇いたときでも牛乳を飲んだ記憶があるが・・・・話しは変わるが、会社でも永年の文化が壊れたり、慣習が変わったり、その商品の代用品が開発されたりして独占的な商品を持っていても売れなくなることも多い。
 その変化がスピーディーになっている。
                                                                                         夏うらら

牛乳離れ   No.2
 
 北海道でも九州でも搾って余った牛乳が産業廃棄物処分場に捨てられていく。
 酪農家もたまったものではない。
 時代の意識の変化が大きく消費を減らしていったのである。
 低脂肪牛乳と言ってもカロリーが高いのか、飲むと太るのか、もともと牛乳は栄養素の高さだったのにダイエットや健康志向が高まり、その優位性があだになっている。
 今ダイエット、健康志向を考えた飲み物が多い。
 トクホマーク付きで緑茶などの茶系飲料、ミネラルウオ−ター、スポーツドリンク、コーヒーなど10年以上前から急速に浸透し、飲料の多様化が進んできたのが消費低迷の原因だろうか。
                         夏うらら


牛乳離れ   No.1
 
 最近牛乳が生産過剰で捨てられているという。
 かって国民的飲み物だった牛乳は今、食生活の変化の波を真正面から被り消費の低迷にあえいでいる。
 思えば早朝玄関に取り付けられた牛乳箱に配達屋さんが箱に入れる時のあのカタカタ音でうすら薄ら目を覚まし、朝を迎えた時代があった。
 当初は乳幼児の代用乳としてまた病人の薬的存在で、その後体の成長のための栄養飲料として一般家庭に習慣が定着していったものである。
 最近ではお目にかからないあの瓶は形は少し違うが、明治の中葉ごろに出始めコーヒー牛乳、フルーツ牛乳、イチゴ牛乳など新しいタイプも生まれ懐かしく思えてくる。
 紙パック式が出始めたのは昭和40年ごろからでスーパー、家庭の冷蔵庫に入りだし牛乳の消費は伸びていった。
                         夏うらら

903〜   No.2(完)
 
 当然成績が悪ければスタメンより外されることはある。
 それが外されることなく試合に出れたのはりっぱに野球人生取組んでいったのである。
 コーチ、監督の厚い信任を受けたいたことは言うまでもない。
 「毎日元気で試合に出たい。チームのために頑張りたい。」という気持ちで節制と努力を積み重ねて来たと思う。
 しかし自分だけのものではなく、周囲の人の励まし、協力、よき環境なども大きく左右したことである。
 子供の6年間皆勤の偉業も同じことであろう。
 この903、そして大リーグ記録を超えた904は彼にとってはこれからも野球人生を続けていくのであるから一つの通過点にすぎない。
 彼は38歳、最後の仕上げに向けて選手生活をより充実させていってほしい。
 実にすばらしい選手である。
   
                     夏うらら
                      

903〜    No.1
 今年は日本のスポーツ選手の活躍が素晴らしい。
 トリノ冬季五輪の荒川選手のフィギュアの金、ワールド・ベースボール・クラシックで王監督率いる日本チームの初代世界一、そして今回阪神の金本選手が先日連続試合全イニング出場の大リーグ記録とされるカル・リプケンの903に並び追い抜き世界一になった。
 日本では鉄人衣笠の678、また阪神にいた三宅の700を遠く追い越している。
 広島時代の99年7月21日の阪神戦から7年近くも積み重ねてきた。
 小学6年間無遅刻、無欠勤の子供も見てきたがこのことも実にすばらしい。
 嫌な時、体のしんどい時、家庭の中で辛い時等いろいろ子供にもあったであろう。
 金本選手も左手首に死球を受け、あとに骨折と分かる傷を負っても出場し、右腕1本で2安打したこともある。
 危機的な場面を鍛え抜いた体と気迫で乗り越えていった。

                       夏うらら

   清明
 
 24節季の1つ。
 春分から15日目の4月5日頃に当たる。
 清浄明潔の略で、空は晴れ渡り、地上は百花が咲き競う、すがすがしく生き生きとした春先の様子。
 この時期は風が東南より吹く。
 これを清明風という。
 中国では祖先の墓に参り、草むしりをして墓を掃除する日であり(掃墓節)、また春を迎えて郊外を散策する日でもある(踏青節)この清明より穀雨の時期、春の暖かい雨が降って穀物の芽が伸びてくる頃、4月20日頃が最高の季節である。
 花見、ジョギング、ウォーキング、サイクリングなど郊外でゆっくり気分転換し遊びたいものである。
 日本の場合彼岸で墓参りを既に済ませているので、遊びに興じることが出来る。
 幸せである。
                       夏うらら

   末法の時代   No.2(完)
  
 このような時代、世の中に悲惨な事件が多発している。
 国が、学校が、家庭がまた長寿大国になったのが問題なのか、人間としての何かが失われてしまっているのか杞憂せざるを得ない。
 仏教の考え方の一つに世の中や時代はどんどん悪くなっていく、という見方がある。
 正法の時代から像法の時代へ。そこから末法の時代へと移り、最後は滅法の時代へと移る。
 末法の時代は1万年続くとされているから、現在はまだ末法の世となるのだろうか。
 法滅に一歩一歩見方によれば近づいている感じとも取れる。
 よく昔からも世も末じゃと言われてきたが・・・・
 杞憂ばかりしていてもしょうがない。
 夜になれば明るい朝が来る、冬なれば気持ちのよい春が必ず来る。
 今共に生きている人、子供たち、これからの子孫のために人間らしく秩序を守り、生きていかねばならない。
                          夏うらら
      

  末法の時代   No.1
 
 世界の人口が先月65億人を突破したと発表された。1秒間に約4人生まれている。
 伸び率は低下傾向らしいが、増加は今後50年は続くという。
 日本の人口は中国、インド、米国、インドネシア、ブラジル、パキスタン、ロシア、バングラディシュ、ナイジェリアについで10番目とのこと。
 学生時代に世界の人口は50億と記憶していた時代があった。
 本当によく増加した。
 人口が増えると地球が汚れ、戦争、競争がより表面化する。
 温暖化、石油などのエネルギー源の現象、貧富の差の拡大、核問題、水・食糧難、ゴミ問題、 宗教戦争、病院・学校などの不足、表土と森の消失、異常気象など考えてみたら切りがない。
 人の生活が太陽と地球の恵みを越えてしまう。

                      夏うらら

 大耳小口
 
 過日になったが、3月3日は耳の日であった。
 ついひな祭りに気をとられ忘れていた。
 この日が耳の日なのは洋数字の3が耳の形に似ているからだと思っていたが、違った。
 33が耳と読めること、ヘレンケラーにサリバン女子が教育を始めた日であること、耳や聴力について功績のあった電話の発明者グラハムベルが生まれた日でもある。
 これにより定められた。
 「耳は大なるべし。口は小なるべし」と言うことわざは進んで多方面のことを聞く反面、口数は少なく控えたほうが良いという意味。
 兼好法師も「よくわきまえたる道には必ず口重く、問わぬ限りは言わぬこそいみじけれ」と徒然草に書いている。
 目、耳、口の三重苦を負うていたヘレンはもしどれか一つの自由が得られるとしたら耳を選びたい、と言ったそうだ。
 聴こえは知識の窓だし、他人の言葉を良く聞くことはコミュニケーションの基本であり、人間関係をもよくする。
 よくあるのが酒の席でつい余計なことを言って喧嘩になって,折角よき人間関係が壊れるのは寂しい限りである


                         夏うらら


金メダルの裏には・・    
 
 日本中を沸かせた冬季五輪の金メダリスト、荒川の迫力と存在感は際立っていた。
 ジャンプ、ステップ、スピンの13コンビネーションの中キャルメルスピン、スパイラル、コンビネーションスピンのレベル4、そしてステップの3、今大会の自由では表彰台にたった3人の中でステップでレベル3の判定を得たのは荒川だけ。
 モロゾフコ−チは1月の欧州選手権でも女子のステップはほとんどレベる2 。それをレベル3に上げることでほかの選手を引き離せると戦力を立てた。
 04年の世界選手権で優勝したが、その後翌年世界選手権9位そして全日本選手権などは3位。
 フイギュアの世界は欧米の文化を色濃く投影している。
 採点の基準となっている表現力や音楽との調和といった項目を始めとして、その美意識や価値観が強く反映される。
 欧米人としてはフイギュアとは芸術である。
 本格的な加点による新採点方式の取り入れ、アメリカでの練習、またコーチを12月に代え、また直前オペラのトゥーランドットの曲に、昨年から今年始めにかけいろいろ精神的にも苦しみを持ち、加点方式の研究に時間をかけた。
 本人は点数を取ることも大事だがポイントにつながらなくても人が、観客が喜ぶことをどうしてもやりたい,荒川が拘り続けた「みせる演技」を今回結実させた。
 5歳からスケートを始め、外にでる時は必ずスケート靴を持ってでる。
 スケートが大好きなのであろう。
 自慢のイナバウアーで終盤状態を大きく反らせてリンクにカーブを描いた。
 直接得点にはならない。
 だが、観客からは大きな拍手を受け、最後はスタンディングオベーションで迎えられた。
 才能とたゆまない苦しい努力そして人に喜んでもらい、もう一度見させたい演技をしたいという思いが世界に認められたのであろう。
 このTorino 2006でイナバウアーと言う演技に酔いしれた。
                         夏うらら

95歳のスプリンター
 
 日本にもすごい記録の持ち主がいる。
 スプリンター原口さんである。
 昨夏長居陸上競技場で100m21.69秒世界記録樹立。
 90〜94歳の部でも世界記録更新。
 子供の頃から運動は苦手らったらしい。
 60歳半ばよりマラソンを始めたが、記録もパットしなく、しんどくなって83歳より100mに専念。
 原口さんのフォームは実にすばらしい。
 太ももを大きく上げ、両腕をまた大きく振る,重心が前にきており実にフォームが大きく短距離選手の手本のようである。
 かかりつけの医者の話では筋肉の質は年相応、筋肉の落ち方が極端に少ないとのことらしい。
 当然血流がよく、内臓、腹筋が強くばねがあるのであろう。
 今我等は世界記録樹立者の記録と比較すると何歳の人とほぼ同タイムか。
 今14秒台なら80〜84歳、16秒台なら85〜89歳、18秒台なら90〜94歳。
 われ等もそこそこのフォームでまたそこそこの元気な走りをしたい。
 そして自分より若い者に見せたいものである。
                      夏うら

神戸空港
 
 国内で97番目の空の玄関となる神戸空港が16日とうとう開港した。
 JAL,ANA,SKYが就航し羽田、新千歳、仙台、新潟、熊本、鹿児島、那覇の7路線。
 27便が毎日発着。
 空港は三宮よりポートライナーで約16分 交通は便利である。
 神戸市150万人と周辺都市の需要を満たすことだろう。
 当初で年間319万人の利用を見込んでいる。
 地元経済界も観光や産業誘致に弾みがつくと期待している。
 この3月には新北九州空港、09年には静岡空港もオープン。
 国内空港網の整備はこれで完成らしい。
 地方空港の乱立でほぼ100空港が出来る。
 以前日本の空港は50程と思っていたが倍である。
 地方空港には利用が振るわず税金で下支えするところもある。
 航空会社は不採算路線からの撤退や減便の姿勢を強める対策をとっている。
 神戸空港も近隣に伊丹、関空があり国内線客の奪い合いの懸念は強く、羽田、新千歳,那覇行きにどれだけの客を見込めるかにかかるであろう。
 飛行機のサービスは良くなる可能性はあろうかと思うが、何分航空賃はまだまだ高い。
 何とかならないか。
 空港会社も経営を取り巻く環境は厳しいのであろう。
                      夏うらら
    
 

  イタリア・トリノ五輪
 
 とうとう冬季五輪の開催日を迎えた。
 26日までの17日間である。
 イタリアでの冬季五輪開催は56年の第7回コルティナダンペッツォ大会以来50年ぶりとのこと。
 中世以降諸州・諸都市が分立していたこのブーツというか長靴形の半島にイタリア王国が出来たのは日本の幕末に当たる1861年のことだった。
 祖国の統一と解放を目指す運動の結果このトリノに最初の首都がおかれた。
 今はローマであるが、北西部のトリノがかって首都であった。
 アルプスの山のふもと、豊富な水力発電によって工業都市として発展した。
 自動車産業、機械工業の中心地となっている。
 緑と噴水の美しい街、芝生が多く整然とした街並みらしい。
 スイスのような感じなのかな。
 チョコレートの発祥地とのこと。
 祖国統一まで50年間戦いがあって、今なおこの国の北と南は馴染んではいないらしい。
 重い歴史を背負うっているのだろうか。
 祖国統一の地での第20回目の冬季五輪である。
 ふと朝鮮半島の祖国統一のことが脳裏をかすむ。
                           夏うらら

 2月11日
 
 この日は建国記念日で祝日である。戦前は紀元節といい、明治5年政府が定め神武天皇の即位の日である佐藤内閣の昭和42年建国記念日となる。
 建国記念日とは文字通り建国を記念する日で何をもって建国するかは国によって異なる。
 アメリカは1776年イギリスからの独立が宣言された日8月19日、インディぺンデンスデー(独立記念日)、イタリアは1946年国民投票により王制に代わって共和制を政体とすることを決定、これを共和国記念日、韓国は光復節、1945年日本の敗戦により植民地支配が終わった日、実際の建国日は1948年の8月13日でアメリカによる軍制が終了した日。
 インドは1947年イギリスからの独立した日、独立記念日。
 中国は国慶節で1949年毛沢東が天安門で建国演説した日。
 まあ、いろいろ独立記念日、開放記念日、革命記念日など国によってまちまちである。
 日本書紀に紀元前660年神武天皇が橿原に宮を建てた記述があって日本の紀元の始まる日として紀元節となずけたらしいが、神武は大和時代の初代の天皇らしいがしかし実際にいたのかどうか定かではないのにその即位をもって建国の日とするのは常識に考えて少し無理があるのも否まない。
 クリスマスをはじめ記念日と言うものには不正確なものが多い。
 しかしこの日が国民の祝日であることは事実で何はともあれ喜ばしきことかな・・・・・・

                         夏うらら

如月
 
 立春も近くなり2月の声を聞くと春がすぐそこに来たような気がするが、大寒から立春までの間が特に寒い。
 旧暦で2月は如月と呼ぶが着物をさらに重ねきる月の意味で,衣更月ともかいた。
 3日は節分で、節分とは季節を分けることを意味しており、立春、立夏、立秋、立冬の前日をいう。
 特に立春が1年の初めと考えられることから春の節分が最も重きに見られ、一般には単に節分といえば春の
 節分を指すものとなっている。
 旧暦では春分が正月であるから節分は大晦日である。
 南北朝時代に始まったといわれる豆まきは現在でも広く行われているが、もう一つこの日は厄年に当たる男女が厄落としをする日でもある。
 なぜこの日に厄落としするか。
 それはこの翌日が春分つまり正月と重なるから正月の前日に厄落としをして新しい年を迎えた訳である。
 厄年以外の人も福豆を年の数だけしっかり食べ今年も福を授かりたいものである。
                            夏うらら

新年のスタート
 
  今年は元気に明るく駈けずり回って欲しいと願っていたが、新年より暗い嫌なニュースが多い。
新潟の大雪、除雪作業時の事故、北九州の保険金殺人事件、女児殺害宮崎被告の死刑確定、また少子化の時なのに女児の犠牲、耐震強度偽装事件そしてライブドアの証券取引法違反など次から次へと発生してくる。
 ライブドア問題で東証の売買停止が発生し、関連会社の副社長の自殺、証券取引法違反の偽計取引、粉飾決算(風説の流布)が明るみにでてきている。株価の上昇で時価総額を膨らませ、株式交換や借金で他企業を買収して企業を成長させる,錬金術のような方式で企業がのし上る。如何なものか。
 このホリエモン現象が日本の市場の風景を大きく変えたのは間違いないが・・・・ しかし企業は法令や社会的規範を遵守(コンプライアンス)してきちんと努力して社会への貢献、その中で利益確保をする。コンプライアンスをおろそかにするとその企業はテレビ報道の前に頭を下げ、一夜にしてその企業はなくなる。
 色々暗いニュースで世の中はスタートしたが、美原走ろう会は今年も怪我なく楽しく行きたいものである。

                            夏うらら

今年もまた色んなことが・・・・
 
 何の罪もない人々が今年も亡くなった。大きな事件、事故が発生した。
 パキスタン大地震(7万人以上)、ハリケーンジャズ発祥地ニューオーリンズほか、国際テロ組織アルカイダ系と見られる同時爆発テロ、イギリス、バクダッドバリ島、そしてつい先日ヨルダンで、コーランの教えを忠実に守ろうとするイスラム原理主義、聖戦(ジハード)彼らも貧困、失業、差別など移民社会が抱える不満が大きく、アメリカを敵対するにしても子や女性、一般市民を無差別に殺害することは当然許されるものではない。
 日本ではJR宝塚線の脱線事故、アスベストの健康被害中皮腫での死亡、家族や周辺住民の被害、そして痛ましく、悲しい事件16歳の両親殺害、母親を劇物タリウムで殺害しようとした事件など痛ましいことが多すぎる。
 亡くなった人の家族、親族、友人関係など泣いても悔やんでもその悲しみは決して消えない。
 バッドニュースが多すぎる。
 最近の明るいニュースは先日韓国の地下鉄ホームで落ちた幼児を隣のホームより飛び降り,抱きかかえて救出した高校生の勇気はわれらの気持ちをホットさせてくれた。

                         
夏うらら


 「造血」細胞体外で増殖   No.2(完)
 
 これは赤ちゃんのへその緒に含まれる「さい帯血」を使い、血液のもとになる造血幹細胞を体外で4倍程度に増やして白血病患者に移植する試みを神戸市の先端医療センターが12月にも始める。
 さい帯血にたんぱく質を加え、12日間培養しこれにより、造血幹細胞は4.3倍になる。
 造血幹細胞などを増やしたさい帯血は急性の骨髄性白血病とリンパ性白血病患者に移植し、1年間経過を観察し、安全性のほか通常よりもさい帯血が速く患者に根つき、血液が出来るかどうか調べる。
 今までさい帯血中の細胞の数が足りずに移植できなかったり、移植しても患者の体に根付かなかったりすることも起きていた。
 さい帯血移植は骨髄移植と違い必要に応じてすぐに移植できるので治療もしやすい。
 やがては血液細胞を工場のように大量に生産する時代もくるであろう。
 造血幹細胞を体外で確実に増やす技術の確立を一刻も早く願ってやまない。
         
                          夏うらら 
            

 「造血」細胞体外で増殖  No.1
  
 先日、歌手・ミユージカル俳優本田美奈子さんが急性骨髄性白血病で亡くなった。
 1月に入院し、その後入退院を繰り返していた。
 白血病は白血球が悪性腫瘍(がん)化して白血病細胞となり、血液または骨髄の中で増殖する病気である。  急性白血病の発症頻度は人口10万人当り約6人と言われている。
 成人ではこの骨髄性白血病が80%以上占めている。
 今まで会社関係で4人の人を見てきたが、内2人は働き盛りで治療も空しく亡くなった。この治療方法は化学治療法、骨髄移殖法等があって、治療も年々進歩している。
 完治の時代もやがてくるであろう。日曜日の新聞に標記の見出しで「血液工場技術への一歩」として記事が載っていた。
                           夏うらら

今日の金剛山の頂上

 11月1日 今日の金剛山の頂上は6℃と寒くそのかわり紅葉がきれいでしたので写して来ました。
猫が写っていますが、頂上に住んでいる猫です。

http://www.imagegateway.net/a?i=2DvngLV3r4

                              八田より


 紅葉
 
 日一日と秋が深まってきている。広葉樹は一斉に色ずく。
 その中でもとりわけ鮮やかなのがモミジの赤である。
 秋になって急に色ずくので,葉がどんどん変色しているように見える。
 しかし、この色の変化は緑が赤に変色しているのではなく、もともと赤いモミジを覆っていた緑のクロロフイルの活動が秋になって低下した結果、赤いモミジがその正体を現しただけのことである。
 つまり、モミジはもともと赤いのである。
 赤いモミジはやがて落葉して茶色になる。
 これは赤い色が分解され、タンニンだけが残るためである。
 葉が落葉するのは、植物生理学的に言えば,木の排泄作用である。
 春から夏への活動期に盛んに排泄した物質を葉にためておき、落葉によって捨ててしまうわけである。
 何のことはない、我々は木の排泄物を眺めて感傷にふけっているわけである。
 しかし落葉といってもいい色であり、またいい香りである。
 押花にして残したい気持ちは誰しも持っている。
                          夏うらら
 

悲願の40年   No.3(完)
 
 摂津・河内・和泉3国の境に位置したことから「さかい」と呼ばれるようになった。
 130〜140年前堺県が設置され,市制施行されてからも110年以上たつ。
 指定市といっても人口また面積は15番中2番目に少なく、人口密度は5番目に大きい。
 ふと考えて、この堺と言えば何を思いださせるか。
 やはり戦国時代の信長、秀吉の支配を受けたり、南蛮貿易鉄砲伝来、商人等による自治組織の会合衆,千利休、仁徳天皇陵、地場産業の包丁、自転車、線香などまた処女歌集みだれ髪の詩人与謝野晶子(彼女は確か老舗洋かん屋の娘だったと思う。)これぐらいしか今思い出せない。
 今後できれば仁徳天皇陵を世界文化遺産に登録されて世界に知られるようになったらいいと思うが・・・  堺の歴史は古く、昔は発展していたとつくずく感じる。
 今回政令指定都市になることにより日本、また世界に堺市ありと文化、産業などでより以上の発展を期待したい。
 また同時に市民が健全に楽しくそして安心して生活できる市にもっていってもらいたいことを望む。
                             夏うらら

40年来の悲願   No.2 
  
 近畿の指定市は56年に誕生した大阪、神戸、京都以来4番目である。
 半世紀ぶりである。
 政令指定都市になると、市は都道府県並みの権限を持つことになり、市民生活への影響も少なくはない。
 市民生活で最も変化を感じるのは住所かも知れない。
 区制が敷かれるので各区には区役所(堺、中東、西、南、北、美原)ができ、行政サービスが円滑に行われていくであろう。
                             夏うらら

40年来の悲願  NO.1
 
 とうとう堺市(約83万人)が来年4月全国で15番目の政令指定都市になることが先日閣議決定された。
 堺市が指定市を目指すようになったのは40年余り前にさかのぼる。
 戦前、戦後を通算し、30年近く市長を務めた河盛安之介(当時)が1961年「100万都市」を打ち出したのが始まりとされる。
 指定市制度の導入から5年後のことだった。
 当時の人口は約35万人、しかし60年代は臨海工業地域や市南部の泉北ニュータウンの開発で人口は伸びたが、80年代の約82万人をピークに減少傾向に転じた。
 「100万人」の目標が厳しくなったところに現れた朗報が、国が01年特例措置として認めた合併自治体に対する人口要件の緩和だった。
 静岡市が03年清水市と合併し、人口約70万人ながら今年4月指定市入りを14番目に果たした。
 堺市が今回美原町との合併で40年来の悲願を達成した。
                             夏うらら

子供の体力低下
 
 今の子供の体格は良くなっているが、体力の低下が見られるとのこと。
 20年前と比べると走る、投げるの2つの動作だけでも落ち込みがはっきりしているらしい。
 11歳の子供で50m走の場合男子は0.21秒遅れの8.91秒女子では0.27秒遅れの9.25秒。
 またソフトボール投げでは男子は4m、女子では3.2m程マイナス。
 運動する時間やスポーツする時間が減っているのであろう。
 遊ぶ場所の減少、室内ゲームの普及などで外で遊ぶ時間が少ない、少子化などで遊ぶ仲間が減っている。
 また自転車より車に乗せてもらうことが多いのか・・
 子供の体力の向上は健康面と共に人格形成の上でも大切なことである。
 算数ほか学力の低下も以前問題化されていたが、また先日も中1の男のこと母親の間での痛ましい事件が発生していたが、学校、家庭ほかでの教育、親の理解でより以上に運動して健全な子供に育って欲しいものである。
 健全な肉体に健全な精神が宿る。
 そのものずばりと思うが・・・・
                           夏うらら

日本の人口
 
 国勢調査の時期である。
 これも大正9年よりスタートして今回で18回目である。
 現在その時より約2倍に増加している。
 縄文中期2300B.C.年では261,300人、弥生200年では594,000人との数字があるがこれはどのようにして推定されたのか。
 遺跡の数などから数十万と推定されたらしい。
 奈良時代725年の451万人は稲にかかる税の記録かららしい。
 昨年は1億2800万、今回は日本人の最高の数の国勢調査となるであろう。
 人口も再来年当りより減少し始めると見られる。
 何か秋の季節と同じく寂しい感じがしないでもない。
                             夏うらら
 

走った距離は裏切らない
 
 先日のベルリン・マラソンで野口みずきが2−19−12で渋井陽子の記録を抜き日本新を達成した。
 以前も記したが藤田監督は400m〜30kmまで日本記録をつくった選手を育ててきた。
 残したのはマラソンだけだった。
 野口いわく・・マラソンでは日本新を私が出して監督にプレゼントしたい・・・・と それが今回実現となった。
 監督は常々「長い距離は素質とは違う」と言っている。
 一つのことをこつこつと努力することが出来るかどうか・・・・
 「走った距離は裏切らない」というのが彼女の座右の銘である。
 それを心に持ち監督を信じ、トレーニングに励んできた。
 また苦しいことが我慢できる人である。
 彼女のことを思うと何年か前に大阪国際女子で長居競技場にコンパスを大きく広げて元気よく帰ってきた姿が脳裏に写る。
 本当にすばらしい心の持ち主である
                           夏うらら
 

 ハリケーン    No.3

 ここ近年世界でも破壊的大災害が増えている。
 日本でも大豪雨、大洪水、スイスの方でも同じ現象が・・・・地震、台風、竜巻、大豪雨等。
 昨年日本に上陸した台風は観測史上最高であった。
 地球規模で見ても極端な気象現象による大きな自然災害は増加傾向にある。
 暴風雨や洪水などが多い。
 最近ドイツの損害保険会社がまとめたデータでは60年代と最近の10年を比べると件数で破壊的大災害の数は2.3倍になっている。
 地球温暖化の影響だけとは言い切れないが、気温が上がると海面から蒸発する水が増え異常気象の回数が増えるのであろう。
 異常気象から気候変動に大きく変わろうとしているのか。
 これから郵政民営化、年金、福祉、憲法9条問題よりかこの災害対策を大きく問題にあげてもらいたい。
 
                           夏うらら

 ハリケーン   No.2

 日本、北大西洋、アジアでは台風、アメリカなど北中米ではハリケーン、その他の地域ではサイクロンと呼ばれている。
 熱帯低気圧で同一の自然現象である。
 今回のハリケーンの名前はカトリーナである。
 女性の名前である。以前海軍、空軍の気象学者がガールフレンド、妻の名前を付けていたらしい。
 このように大災害にも女性の名前をつけるのも如何かと思うが、他国での慣習なのであろう。
 日本では台風は番号で、大きいのは地名をつけている。
 今日本に近づいている14号、大型台風らしい。
 被害がでないことを願う。
                           夏うらら


ハリケーン   No.1
 8月末メキシコ湾沿岸のミシシッピー、ルイジアナ両洲に集中してハリケーンが襲った。
 死傷者が数千人にのぼると言われている。
 以前9月11日に発生した同時多発テロによる死傷者並ではないか。
 ルイジアナ州のニューオリンズ48万人、水に囲まれた都市。
 地域の7割は海面より低い。
 風速65m、9mの高波が襲った。
 刻々と近づく大型ハリケーンに市長は最大限の警告をだした。
 避難「勧告」より避難「命令」を発した。
 運河の堤防が崩れ、2方向から市街地にあっと言う間に濁流が広がった。
 予告の大災害で対策を十分とる時間があったと思う。
 黒人、貧困層の多い地区で避難で多くの人々が取り残されていた。
 今回のカトリーナを甘く見たのか、貧困層には逃げる資金もなかったのか,堤防の決壊まで予想されなかったのか、逃げる手立てを欠いた人々が多くいた。
 昨年のスマトラ沖大地震・津波の災害を思い出す。
                            夏うらら

終戦記念日に思う
 この8月もいろいろな出来事がある。
 高校野球、衆議院解散、ヘルシンキでの世界陸上、スペースシャトル・デイスカバリー帰還,日航機墜落事故(あれから20年)そして60年目を迎える終戦記念日である。
 日中戦争から始まり米国とも戦って終戦まで8年間で日本人の戦没者は310万人にのぼる。
 敗戦そして降伏もやも得ないと分かっていた1年前に終戦を迎えていれば内200万人は命を落とさずにいたことであろう。
 広島、長崎の原爆、ソ連参戦と言う破局の事態を迎えて初めて降伏を決める。
 サイパン島、フイリッピンでの敗走また東京大空襲や沖縄戦も防げたことだろう。
 惜しまれるのはポツダム宣言の返答を早くしておれば原爆投下もなかった。
 当時の最強政治力であった陸軍が本土決戦という徹底抗争に拘った。特攻と言う戦術に手を染め多くの若者に理不尽な死を強要した。
 また見方によれば後1年戦争を続けていたら、日本人の犠牲者は300万人強から国土を戦場としたドイツやポーランドの6〜700万人を下らない水準に達していただろう。
 その場合は日本政府は消滅し、連合国軍による分割占領と直接軍制が現実となったであろう。
 あの時点の降伏は日本の将来に平和と復興の光明が保たれる最後の終戦であったろう。
 あれから60年一度も戦争をすることもなく、皆が一生懸命働き、生き、そして経済大国を築き、平和的発展をしてきた。
 米国のお陰もあり戦後の日本はすばらしい。
                    
                          夏うらら

日本のスプリンターの壁  No.3(完)
 
 この筋繊維は魚にもあてはまる。
 白身の魚、タイやヒラメのように近海をチョコチョコ泳いでいる魚、一方カツオやマグロのように遠洋を泳いでいる魚。
 白身の魚は白筋(速筋)繊維、すばやく動けるけれど疲れやすい筋繊維が発達している。
 またマグロのような赤身の魚は赤筋(遅筋)繊維、動きは鈍いけど長く動ける筋繊維が発達している。
 この白筋繊維(速筋)は瞬発力に優れているので、体の表面のすばやく動かすような筋肉に多く含まれている。
 この繊維はエネルギー源として主に炭水化物(ブドウ糖、グリコーゲン)を消費する。一方赤筋繊維(遅筋)は  持久力に優れ、体の奥の方の持続的に働く筋肉に多く含まれている。
 エネルギー源として主に脂肪を消費させる。
 何はともあれ、100mでも10秒03と壁の突破に迫っている末続が今回個人種目200mに絞っている。
 大型排気量エンジンのパワーに対抗するには、小型排気エンジンのパワーを無駄なく推進力に変える技が必要になる。
 より高度な技術を模索する末続がどう戦うか興味深い。
 彼の速筋で20秒が切れるかどうか。
                          夏うらら


日本のスプリンターの壁  No.2
  
 体の筋肉は約400個程あって、重さにして体重の約50%を占め、筋肉の重さの約75%は水で、そして20%がたんぱく質、残り5%は筋肉を動かす(収縮させる)のに必要なイオン等である。
 この筋肉は筋繊維と呼ばれる細長い細胞が集まって出来ている。
 瞬発的な運動を得意とする速筋と持久力を担い、マラソンなどに向く遅筋の2つがある。
 おおざっぱに言えば、アフリカ系の黒人は筋肉全体の7割近くを速筋が占め、日本人は5割程度である。
 筋肉は自動車のエンジンにあたる。
 大型排気量エンジンの黒人にスプリンターが輩出するのも当然である。
                          夏うらら

日本のスプリンターの壁  No.1

 
 先日ヘルシンキの世界陸上選手権男子100mでアテネ5輪金メダルのガトリンがただ一人の9秒台となる9秒88で圧勝。
 朝原は予選で落ちた。
 日本のスプリンター(短距離走者)には何度も挑戦をはね返されてきた壁がある。
 陸上男子100mの「10秒」,同200mなら「20秒」が、それである。
 先日のある新聞より・・・
 1968年にハインズ(米)が9秒95をマークして以来世界で50人が10秒の壁を破っているが、そこにはアジア人は1人もいない。
 最も迫ったのは98年12月に伊東浩司が出した10秒00だが、それから6年もたった。
 200mでも31人が19秒台で走っているが、アジアでは末次慎吾が03年6月に出した20秒03が最高だ。「世界で最も速い男の」の争いは今のところ、黒人選手の独壇場だ。
 ガトリンも黒人である。
 理由は様々だろうが、その1つに筋肉の違いがある。
                               夏うらら
            


きゅうり(胡瓜)
 ビールのつまみに夏は枝豆と胡瓜に味噌をのせて食するのが最高にビールの味を引き立てる。
 みずみずしさと歯切れのよさでさわやかな味がする。
 カロテン、ビタミンCも含まれ水分が多いのがよい。
 この胡瓜、そして胡椒、胡麻のように「胡」の字のつくものはシルクロード経由で渡来したものである。
 「胡」とは中国の漢の時代には万里の長城の北の遊牧民を指していたが、後には広くシルクロードを行き交った中央アジアの人々をさすようになった。
 胡瓜をもぎ取らないで熟させると黄色くなるがもともとは黄色くなってから食べたのである。
 だから「黄瓜」だったものが後にきゅうりになった。
 もともと黄瓜だったのが、黄色くなるまで待ってもらえなくなったのはマクワウリやシロウリのような甘くて美味しい瓜が入って来たためである。
                           夏うらら

アスベストの被害    No.3(完)
  アスベストの被害者は多数の工場の従業員だけでなく、可愛そうなのが何も知らず夫の作業服、帽子、手袋などを洗濯する時にアスベストを吸い込んだ妻までが悪性のこの中皮腫でなくなったという。
 どこかで吸い込むだけで発症の危険をはらむなら、誰にでも起こり得ることだろう。
 阪神大震災で建物を壊した時、ビル、学校、家など建物からかなりのアスベスト使用の建材があって、アスベストの粉塵が舞って問題化にもなっている。
 アスベストの吹きつけ方法での使用もかなり多い。
 発症までの期間の長い「不滅の爆弾」が本格的に爆発するのはこれからとも言われている。
 アスベストの健康被害の実態がようやく明らかになろうとしている。
 被害の全容を掴み、治療の手立てを早急に探っていかねばならない。
                               
                          夏うらら
  


アスベスト被害    No.2
 高度経済成長時の基幹産業を支えてきたと言っても過言ではないこのアスベストは「不滅」あるいは「消す事のできない」を意味するギリシャ語に由来するとのこと。
 半永久的に物の形に従いながら存在し続ける。
 製品加工時、数ミクロンのアスベストの粉塵を吸引し続けると針状のアスベストは肺に突き刺さり15〜40年と言う長い潜伏期間に発病まで時を刻々と刻んでいく。
 この発病が中皮腫(胸膜、腹膜、心膜)と言うがんの1種である。
 通常のがんより性質が悪く、治す薬も、治療方法もないという。
 一度肺に入ったアスベストの粉塵は一生涯抜け出ることもなく、肺に入った後、胸膜に入り肺全体を蝕んでいく。
 亡くなる方が80年代では100人ほどだったが、2年前では900人ほどと急増している。
                    夏うらら
 


アスベスト被害   No.1
 最近にわかにアスベスト被害状況の記事が目につく。
 このアスベストは天然の鉱山から採れる繊維で、太さは髪の毛の5000分の1の細さである。
 日本では勿論採れないがカナダ、南アフリカより輸入されてきた。
 燃えにくく、熱、薬品、摩擦性、絶縁性、耐久性に優れ「奇跡の鉱物」また「魔法の鉱物」とも言われてきた。
 建材に使用されるのが多く、自動車のクラッチやブレーキの部品、ほか船舶、鉄道の車両、発電所などあらゆる分野に使用されてきた。
 建材としては石綿セメント円筒、煙突、住宅屋根用スレート、窯業系サイデイング、工場などの繊維強化セメント板、屋根、外壁に多く使用されてきた。
 昔はトースタ、ヘヤ−ドライヤーにも使用されていた。
 被害者はこのように加工メーカー以外に使用企業、建築、造船、自動車、鉄道 変電所等また港湾の荷役労働者の人まで被害が広がっている。
 亡くなった人が増え、判明してきている。
 ではこのアスベストの凶器は人体にいかに悪影響を及ぼし死に至らしめるのか・・・
                                                  夏うらら
  


夏祭り
 新緑、花菖蒲から入梅,紫陽花そして七夕が過ぎると夏祭りを向かえ、本格的な夏到来である。
 この夏祭りは農耕の祭りの春・秋祭りとは全然性格が異なっている。
 平安時代都市生活の発達と共に夏になるとしばしば伝染病が大流行し衛生面からいって不潔な時代であった。
 雨や台風が多く、しかも暑くて、寝苦しいこの季節に大流行する伝染病は当時の人々にとって怨霊のたたりと思い、何とか鎮めようと考えたのが夏祭りであった。
 その最初は863年5月に行われた御霊会でその後祇園、天神等の夏祭りである。
 祇園祭りは859〜877年に京都市東山区の八坂に建てられた祇園社に祭られたのが始まりで、明治維新の時八坂神社と改称、現在と続いている。
 祇園社の建てられた当時は疫病が大流行しており、その原因は怨霊のたたりと考えられた。
 これをなだめるために祇園社では御霊会が国家的事業として営まれるようになった。
 これが祇園祭の始まりである。
 これから天神祭りにかけ夏の真っ盛りに入っていく。
                         夏うらら


2000mを越えたら高山病の症状が・・・

  山頂に立った達成感と下界を見下ろした時の快感。
 これが登山者の最高の喜び。
 2000mを越えると症状がでやすい。
 風邪を引いた時のように頭が痛くなったら要注意。
 富士山の場合酸素量は平地の約60%。
 体は酸素不足になり、さまざまな症状があらわれる。
 これが高山病。
 一般によくあるのが急性高山病。
 高山病の初期症状。
 必ず現れるのが頭痛、そこに消化器症状(食欲低下、吐き気、嘔吐)、疲労感、脱力感、めまい、不眠が一つ以上伴う。
 脳に水がたまって脳がむくんでいる状態が高地脳腫瘍、高地胚腫瘍は肺に水がたっまて呼吸困難に。
 これらの腫瘍は怖い。
 標高3000mで通常の酸素を取り込む能力が平地の80〜90%に低下。
 ところがゆっくり深呼吸すると酸素を取り込む能力が上がり、97〜98%に回復。深呼吸と言う簡単な呼吸法で酸素不足が一因の高山病を軽くできる。
 高地では呼吸数が増え汗もでる。
 水を飲まずに長時間登ると、脱水状態になる。
 すると抗利尿ホルモンを大量に分泌し、尿を出さないようにする。
 その結果いろいろな臓器に水がたまり高山病を発症させたり、悪化させる。
 その予防には回数を多くして水分補給である。
 できれば1.5lは補給したい。
 その人の体重、登る距離、時間等によりことなるが・・・・
 ゆっくり登り、空気と水補給をこまめに心がける。
 
                           夏うらら

 新茶の季節
 茶には紅茶、ウーロン茶、緑茶(番茶、煎茶、抹茶、玉露)があって,同じつばき科のチャの木が原料で加工法によって区分けされる。お茶にはビタミンC,A,Eが多く含まれ、昔から茶は養生の仙薬そして延齢の妙術と言われている。
 体に良い。
 成分のカテキン(渋み)は抗菌作用、コレステロールの減少そして脳の老化を押さえる。
 カフェイン(苦み)は疲労解消、制がん効果。テアニン(甘み)は血圧低下リラックス効果がある。
 八十八夜の頃のお茶は一芯二葉と言って2枚の若葉と新芽だけを摘んで作る最上級のお茶、一芯三葉は二葉に一枚成長した葉を摘んで加工された新茶である。
 これから夏に向かって体の調子の落ちる時期梅の実そしてこの新茶がでてくる。
 神は人にいい自然を与えてくれている。
 
 色は静岡 香りは宇治 味は狭山でとどめさす。
                              夏うらら
   


 オゾン層の破壊   No.6 (完)
 先進国の活発な経済活動によりフロンガスの排出、また化石燃料の大量消費、自動車、工場、火力発電所等による排気ガス、煙つまり二酸化炭素、つまりこれが代表的な温室効果ガスで地球温暖化を引起す。温室効果ガスにより地球上にとどいている赤外線が宇宙へ放出される度合いが少なく温暖化を招いている。
 温暖化により気候の変化、海面の上昇,干ぱつそして排気ガスにより酸性雨を呼び、森林が枯れたり、異常気象、自然災害の被害が大きくなる。地球は人間により汚され、痛めつけられている。
 世界の対策としてオゾン層の破壊は20年ほど前のウイーン条約、地球温暖化は京都議提書など国際的取組みがなされているがなかなかガスを排出する度合いを少なくさせることは一長一短には難しい。
 ひとり一人が環境問題を正しく認識し、企業も原因になるものを生産しない。
 排ガス、フロンなど出す製品の使用を押さえる。今生きている人間がこれから生まれてくる子孫に住みやすい環境を残していく責任がある。
                              夏うらら

オゾン層の破壊   No.5
 今オゾン層を壊し皮膚がんなどの被害を引起しているのは15年前に放出されたフロンである。
 このオゾン層を破壊しているフロンの量はこれまで作られたすべてのフロンの内の僅か10%に過ぎない。
 のこりは大気中に放出されている。
 このフロンがこれから時間をかけてオゾン層に到達してオゾン層を破壊し長い将来に亘って生物の生命を脅かすことになる。
 有害紫外線B波によりDNAを傷つけ、皮膚がん、白内障、免役低下そして穀物等農業生産の減少、海洋で魚が減少、光化学スモックの悪化が予想される。
 温暖化物質フロンガスは環境破壊も起こし、成層圏の大気の環境変化、局地的に大雨、台風の大型化干ばつ等の原因にもなる。
 オゾン層の破壊は人間は勿論多くの生物にとっては重大な問題である。
 因みに、現在決められている対策を世界中できちんと守ったとしても,あと20年くらいはオゾン層の減少を止められないと言う。
                                夏うらら
   

オゾン層の破壊   No.4
 46億年前に地球が誕生した頃、地表は98%は炭酸ガスに覆われていた。
 オゾン層は未だ存在せず地上には紫外線が降り注いでいた。
 それから10億年かかって海ができ、単細胞生物が生まれた。
 この単細胞生物が地上の炭酸ガスを酸素に代える光合成を繰り返し32億年かけてようやく地球は酸素に満たされるようになった。
 そして今から4億年前にオゾン層ができ、地球に降り注ぐ有害な紫外線をカットしてくれるようになった。
 そしてオゾン層ができて始めて生物が陸上に生きることができるようになった。

                                夏うらら


オゾン層の破壊   No.3
 オゾン層は今から4億年前にできた。このオゾン層を破壊続けている犯人は誰なのか。主犯はフロンである。
 このフロンは電気冷蔵庫、エアコン、自販機などの冷媒として、また電子回路などの精密部品の洗浄剤などに広く利用されている。
 フロン以外に消化剤として使われるハロン、農薬として使われる臭化メチル等が犯人である。
 空気中に放出されたフロンガスは空気より重いためにすぐには上昇せずゆっくりゆっくり上昇していく。
 そして15年ほどかかってオゾン層まで到達する。
 オゾン層までたどり着いたフロンガスは紫外線を受けて塩素原子を放出し、この塩素原子1個が数10年に亘って約10万倍ものオゾンを連続的に破壊していく。
 またフロンガスは強力な温暖化物質でもある。
                                夏うらら

オゾン層の破壊    No.2
 オゾン層は地上より10〜50km上空の成層圏にある。オゾン層の密度の高いところは25〜45kmである。
 このオゾン層は紫外線や日射を吸収してくれる。空気の密度の高い地球上(大気中)で換算するとこの層は厚みが3mmとなり非常に薄い。
 オゾン層が破壊されて仮に1%減ると地上に到達する紫外線は2%増加しそして皮膚がんは2%増えると言われている。
 今から20年程前南極にオゾンホールが発見され、南極だけでなく、札幌他地球全体がオゾン層は薄くなって来ている。
 特に春先に薄くなることが観測されている。
 南極の状況によりオーストラリアは現在皮膚がんの発生率は世界1である。
 
                               夏うらら

オゾン層の破壊   No.1
 花粉症が下火になれば、これから紫外線に気使う季節になる。1年の内4〜9月が強く、外出時は帽子、サングラス長袖のシャツ、日傘など身に付け直射日光を避けねばならない。紫外線対策が必要である。
 昔であれば子供の頃、外で紫外線を浴びていた。。紫外線A波がビタミンDを作るなど体に良い働きをするから。 
 しかしオゾン層の破壊によりB波で皮膚がん、白内障を始めとして遺伝子の破壊による健康障害をもたらすようになってきた。
 オゾン層が破壊され強い紫外線が地球上にとどくようになってきた。
 ここでオゾン層の破壊について考えて見たい。
 
                                夏うらら

校庭の桜
 今年は桜満開の中入学式が行われ,ピカピカの1年生が桜の木の下で親と一緒に写真に納まっている。
 桜に歓迎され、また希望をもらっている感じである。昔はパット散るその散り際が美しいと言う美学に日本人精神が結びつけられ、潔くよく散る軍人精神が桜に象徴された。つまり死の美学とも言うべきか・・・・ 陸軍を中心に盛んに兵舎に桜を植えたらしい。
 やがて軍国主義は学校にも及ぶようになり桜が校庭にも植えられていった。
 今は校庭の桜と言えば、新学期の象徴でもあり、希望の象徴でもある。
 何十年も経つとその違いが当然でてきても不思議ではない。
 今年のスギ花粉はひどく昨日も火事の煙と間違えられるほど飛び交い,スギに歓迎されている人は桜の花見どころではないのだろう。
 花粉症の人は本当に大変な春である。
 
                                 夏うらら

失策、苦労、悔悟
 
  誰が言った言葉か忘れた。 「青春には失策、青年には苦労、老年には悔悟」 人生多くのことに注意しなければならない。
 青春時代は失策が多いもの。青年になれば苦労が多い。そして老年に入ると悔悟がつきまとう。
人の多くは、このような人生を歩むので十分注意が必要であるとこのことは教えている。
 若い内から、今少し用心して、気を引き締め、間違いを少なくし、大人になれば、当然苦労が増えるからそれを乗り越えるたくましさを育て、自分の人生は、これで良かったのだと、悠々と老年を迎えることが人生の理想である。
 現在自己主張をする人が多くいるが、若い内から、人の助言や、意見をよく聞く癖をつけておけば必ず失策は減るであろう。
 ふと頭をかすめた。父の教えそして家訓に生きてきたコクドの堤前会長の人生が思い出されてきた。
 恐らく強い悔悟がこれから長くつきまとうことであろう。
                             夏うらら



津波(Tsunami)  No.5

  今回の地震波は地球を少なくとも5周以上走っていたらしい。発生から3週間ほど経過しても地球は振るえ
 0.3ミリほど伸び縮みを続けた。激震、津波は人々に悲しみと苦痛をもたらしただけでなく、宇宙の中の大きな
 地球を揺さぶり衝撃を与え、変形をもたらした。地球自体がなお激痛に仰いでいるかのようだ。地震にしても
 それに伴う津波にしても大きな大きなエネルギーをだした。
  地球規模の災害を地球規模で考える。国連防災世界会議の中で津波早期警戒システムの完備を検討して
 いる。日本では3分後に警報が出るが、情報さえ出せば住民は避難してくれると言うのは確実かどうか。
 警報がでても足元の現実はどうか。津波の恐ろしさをきちんと伝え認識しておくことの大切さがいかに重要か。 
 シムル島の「水が引いたら山へ逃げろ」の教訓。97年前に苦い経験をし、教訓としておった、そして今回実行
 してほとんどの人が難を逃れた。今回の津波から得た教訓を分析し、そして広めていくことが必要かと・・・・
  以上

                                夏うらら
 


最近見つけたお勧めサイト


以下は、私が最近見つけたお勧めのサイトです。

「サブスリー・ネット-市民マラソンランナーの夢実現サイト」
http://www.sub-3.net/

↓はママさんでありながら大阪国際女子でサブスリーを連発してる方のサイトです。
「ランママこと佐藤センセーのマラソンサイト」
http://www.running-hi.com/

                 井出



津波(Tsunami)  No.4
    今回津波が襲う前、動物や昆虫の間に「異変」が見られたとメデイアが伝えている。津波を「予知」
  したのか。・・・・かまきりの大量発生。奇妙に思って海岸から離れた部屋に移って難を逃れた。観光客を
  乗せていた象が叫び声を上げ、丘の上に逃げた。ヤラ国立公園では津波が園内に及んだのに、動物の
  死骸がほとんど見つかっていない。動物には災害の予知が出来るのか。・・・
    津波が近づくと波頭が砕けたり、海底の岩盤や岩礁を壊したりして音を立てる。聴覚が鋭敏な動物が
  人間には聞こえない電磁波(周波数)や音量を感じ取り逃げ出すことは考えられる。夜蛍光灯を目がけて
  飛んでくる飛翔虫も蛍光灯から出る紫外線を感知して集まる。人には可視光線は分かるが、紫外線の
  光源は分からない。人には感知できないことが動物、昆虫には分かる場合があるのだろう。
 
                                夏うらら

津波(Tsunami)  No.3
   日増しに死者が増え21万人を越えた。何か葛飾北斎の波の絵、真っ白な泡沫を巻き上げながら小さな船を
 呑み込むように襲ってくる大波の強烈な描写を思い出す。
  インドネシアのシムル島では「海の水が引いたら山に逃げろ」という言い伝えがある。海岸沿いの住民が
 今回こぞってが高台に逃げ、7.8万人の内7人だけの死者で済んだ。村の古い言い伝えが被害を最小限に食い
  止めた。島の知恵である。また先日小泉首相は日本の「知見」をアピール。江戸時代の末期和歌山県広川町
 の大津波。浜口梧陵が津波の予兆に気づき、刈り取ったばかりの稲束に火を付けることで浜辺の村人400人を
 避難させ津波から救った。(安政の大地震)  「稲むらの火」として知られる実話を国連防災世界会議で紹介
 した。
  知識や教訓を常に頭に入れておき、災害発生の際には迅速に判断して行動する大切さを感じる。
     No.1,2にて「Thunami」のスペルを間違いました。正確には「Tsunami」です。すみません。
 

                                  夏うら


津波(Thunami)   No.2
    今回の津波の波長は約10kmと非常に長く、V字型の湾では高さが急激に高くなり、湾の中で共振し
   波の高さが増幅したところも多く、10m以上の大波を被っている。インドPTI通信は殺人波と呼び
   バババ・・・・機関銃のような音と共に天から大波直撃,チリや日本でよく知られる自然現象と伝えて
   いる。過去津波の高さは1958年7月にアラスカのリツナ湾で発生した約520mが世界記録とされている。
    NASAは今回の地震の影響で地球の形がわずかに変形したほか、1日の長さが短くなったり、地軸が
   ずれたりしたと発表している。誠に細かい数値であるが・・・
    現在気象庁は津波の発生の恐れのある場合は地震発生からおよそ3分を目標に津波警報を発表
   している。インド洋の場合は津波警報体制が無かったので人々は知るのが遅く、大きく惨事を招いた。
    テレビを見ていても樹木、家、家具、壁、車、船などもろもろ、そして人、子供をのみ込み流して行った。
   自然の力は大きく、我々一人ひとりはいかに非力であるか。・・・・・
    この自然災害により避難国、避難者に色んな問題が振りかかっ来ている。悲しみ、病気、衛生、精神的苦痛
   孤児、住居、食料、貧困、治安問題などいろいろ・・・と。時間が経てば町は復興するが、人々の悲しみは時間が
   経っても決して消えない。この17日で阪神大震災が丸10年になる。記憶に忘れることは出来ない。
   今回のスマトラ地震・津波と阪神大震災で亡くなられた人の冥福を再度祈りたい。
    昔からいわれている「地震・カミナリ・火事・親父」とよく言ったものである。地震の怖さを再認識して見る必要が
   大いにある。
 
                                  夏うらら     
 


津波(Thunami)    No.1
    昨年暮発生のスマトラ沖地震、それに伴うインド洋の大津波。大きな被害を出し、死者と行方不明者が
  20万人に達しようとしている。この津波情報が新聞、テレビなどで日々流されている。その中で
  津波とは如何なるものであるか多少なりとも人々に理解されつつある。津波の「津」は船の着く所とか
  港を意味する。海外でも地震より押し寄せるこのような波をThunamiと言っている。日本語である。
    インドネシヤは日本と同じように海のプレートが陸のプレートの下に潜り込む地震の多発地帯で今回
  地下約30kmで岩盤の破壊が始まり断層が14mほど盛り上がった。2時間後千数百kmのスピードで
  押し寄せて来た。通常深さ5000mで飛行機、500mで新幹線、50mで乗用車並のスピードとなるらしい。
  深さが浅くなると津波のスピードは遅くなるが、津波の高さは急激に高くなる。陸に遡上した津波は人が
  全速力で走るスピードと一般的に言われている。
    津波は1波、2波、3波と繰り返し襲ってくる。少なくとも12時間以上は警戒が必要で、必ずしも第1波
  が最大とは限らない。
 
                                                      夏うらら
 


新年明けましておめでとうございます。
 
   今年は酉(鶏)年。
    日本では鶏形埴輪が武人、巫女、馬形などよりずっと古くに作られていた由。
    鶏は北欧では光の象徴であり、日本を含むアジアでは神の使い、南米では豊かさの
    兆として表現されている。
    太陽の神の使者、神聖なる動物の使者として古代より崇められ、人との関り合いが古い。
    鶏の置物、玩具を見ても色彩は色とりどりに明るく表現されている。
    今年は何か明るい兆があるよう感じられ、そう願いたい。
 
                          夏うらら

 

Merry  Christmas
 
      クリスマスとはキリストのミサ(儀式)と言う意味でイエスキリストが生まれた日として世界中で祝われている。
     しかしこの日はもともと冬至祭り(収穫祭)の日として祝われていたのであり、そこにイエスキリストの降誕日
    が便乗したと言うのが真相である。
     冬至祭りをキリストの誕生日として決め教会で祝うことはキリストが亡くなって250年後のことである。
     クリスマスはキリスト教と関係のない風習もたくさん紛れ込んでいる。
     たとえばヒイラギで作ったクリスマスリースと言うものを戸口にかけ悪魔除けにするが、これは古代ローマ
    時代の収穫祭の飾りがヒイラギだったことに始まる。あるいは七面鳥を食べるのはアメリカに渡ったピュ−リタン
    たちが初めての収穫祭に七面鳥を神に捧げたのが始まり。
     これがヨーロッパに伝わりクリスマスに定着した。
     日本では明治時代の末にはクリスマスが歳末の風物詩となりサンタクロースも登場したと言う。
     時代が昭和に変わり高度成長期に入ると家庭でツリーを飾りクリスマスパーティーを行うことが流行する。
     以来クリスマスに親から子へプレゼントする習慣が定着した。
     ここ近年ビル、街路樹に電飾が、そして最近一般家庭の壁面、庭木にも飾られ、夜をキラビラかに演出して
     クリスマスのくる日待ち望んでいる。
 
                                   夏うらら


野口 みずき・・・金メダルヘの軌跡     No.2
     アテネ五輪で金メダルに輝いた時に私は書いた。やり遂げる強い意志があったからこそ手にした栄冠だった。
      大切なのは下向きな努力ではないか。・・・・と。 つい先日の朝日新聞に野口 みずき、藤田監督、
      増田明美のマラソントークの記事が載っていた。会場からの質問で、どのような素質、性格を持った
      選手が強くなりますか。との質問に藤田監督は・・長距離は素質とは違うと思うんですよ。一つのことを
      こつこつ努力することが出来るかどうか。野口を知っている人は、僕もそうですけど、野口が五輪に
      行くなんてこれぽっちも思っていなかったのです。だから野口が代表に決まった時は、「あの野口が」
      と言いました。入部してきた時はチームでブービー賞でしたから。でも、一番長く練習を続けてきた。毎日
      努力していくことが原点です。きっと努力以外は何もないと僕は思っています。・・・と。 私も同感です。
      素質は一時的に早く頂点に立つ。努力は時間がかかる。しかし長持ちする。
     藤田監督は400m〜30kmまで日本記録をつくった選手を育ててきた。残すはマラソンだけとのこと。
      野口曰く・・・マラソンで日本記録を出して監督にプレゼントをしたい。・・・と。
      すばらしい師弟関係ではないか。泣かせます。本当に頑張って欲しいものである。
 
                              あきもと



エネルギー源
 
   我々が食事をしなければならないのは、まず植物成分を用いて生きるための体つくりをし、全ての活動に
  必要なエネルギーを得るためである。この体つくりとエネルギー源の成分として不可欠なのが3大栄養素の
  「糖質」「たんぱく質」「脂質」である。これをバランスよく摂ることによって生活習慣病を予防することが出来る。
  1つの食品で全ての栄養素を十分に摂れるものは、乳幼児における母乳以外にはないといわれる。
  特に糖質(炭水化物)は体のエネルギー源になるとても重要な栄養素である。糖質はブドウ糖、果糖、砂糖などの
  糖類や、ご飯、パンなどに含まれるデンプンのことで植物の光合成によって作られる。ご飯やパンを食べると
  体内で消化され、デンプンからブドウ糖になり、体や脳のエネルギーになる。内臓の活動をはじめ筋肉を動かしたり
  体温を維持するのはこの糖質から生まれる。
   マラソンは約2500kカロリー以上を消費する。レース中いかに中性脂肪と糖質(グリコーゲン)をうまく使い分け
  するか、レース前半から中性脂肪を使ってグリコーゲンの消費を押さえる。レース前にはグリコーゲンをためる必要
  がある。一般的にレース1週間前から練習量を減らしグリコーゲンの消費を押さえる。又レース何日か前より
  ご飯、餅など高炭水化物を多く食べておくことらしい。レースには糖質補給が大切。脂肪燃焼を妨げないのは
  この糖質であり、レース中の給水にブドウ糖、果糖の糖質入りが不可欠でなかろうか。・・・・・
 
                           夏うらら


健やかに生きる・・・・そのための運動                 BBSへも掲載

 生来の遺伝素因を背負い生活習慣を抱きかかえて起こる加齢現象は人生の中で確実に現れる。
 何とか加齢をより遅く、より少なく、より軽くして、心身共に健やかな生き方をより長く続けたい。
 年々体力は落ち込むのが普通であるが、加齢による変化は押さえることが可能で、心肺機能や筋力などは鍛えれば60歳代以降でも強化することが出来る。
 普通体力といえば筋力、瞬発力、敏しょう性などの運動力を連想するが、健康を守るのに大切なのは全身持久力とのこと。
 体にあったジョギング、水泳、エアロビックスなど筋肉に負荷を与えず酸素を活発にとりこむ運動(有酸素運動)は心肺機能を高めて全身持久力を維持向上させ、筋肉に蓄えている脂肪やグリコーゲンを燃やして体脂肪率を改善させる。
 運動は血管の若さを保つ妙薬であり、筋力強化で肩こりや腰痛を防ぎ、骨密度を高める。
 さらに快適な運動はストレスを発散し、睡眠パターンを改善する。健康感を高める。
 こうした運動の効果的な取り組みにはここの体調や身体機能を考慮しながらリスクに留意しながらやらねばならない。
 特に心血管系事故が起きぬよう自分にあった運動、スピード、量、環境等を考えて無理なく継続することがいい。
 早く走るより運動後のさわやかな快感を味わうことが健やかに生きる道ではないか。
 走りが遅くなっていく人の戯言。

                          夏うらら
                                                              


チェチェン共和国の悲劇
 
  9月始めロシア南部の北オセチア共和国のベスラン学校を武装勢力が占拠した事件は幼い子供たちを
   巻き込み悲劇的な結末となり、世界に衝撃をあたえた。カスピ海と黒海のほぼ中央に位置する北オセチア、
   イングーシ、チェチェンの各共和国は18世紀に帝政ロシアに征服され、ここ200年ほど武力、抑圧、支配と
   いう歴史が続いている。この3国で220万ほどの人口と数少なく、内チェチェンは120万ほど。
   1859年に帝政ロシアに併合され、1936年ソ連の自治共和国に、その後第2次世界大戦でドイツの占領下に。
   その後スターリンにより中央アジアの方に民族は強制移住させられ、民族絶滅の危機にひんしてきた。ソ連の崩壊
   後チェチェンは独立宣言し、新しく発足したロシア連邦への参加を拒否。第一次チェチェン紛争、エリッインの
   大規模な武力行使でチェチェン人8万人死傷。また1999年より第2次チェチェン紛争へと。チェチェンの武装
   勢力は2年前のモスクワ劇場占拠、今年8月航空機連続爆破、モスクワの地下鉄自爆テロ事件を起こす。
   チェチェンの武装勢力というかこの独立派はイスラム原理主義と結びついて過激化し、テロをモスクワ等で頻繁に
   起こすようになった。イングーシとチェチェンは民族的には同一民族で、独立精神が非常に強い民族である。チェチェン                                        
   人の望みは自主国家の建設である。 この国の分離独立をあくまで認めないプーチン。
   2度に亘るロシアとの紛争で国土は廃墟化し、住民はロシアへの憎しみを日々はぐくみ、民間人の暴行・略奪は
   日常茶飯事、若者は教育を受けることも出来ず武器の扱いだけ詳しくなる。紛争の長期化が人々の絶望感に
   追いたて自爆自棄のテロへと走らせる。
   テロは「聖戦(ジハード)」と呼ばれ、攻撃を止めるための自己防衛の手段と考えられ、自爆テロも殉教とみなされ
   勝利者として天国で最高の場所を与えられる。自ら進んで爆弾を体に巻き、殉教する若者が増えるのも不思議では
   ない。テロがやまない背景には貧困や腐敗などの社会問題が存続している。
   テロに対しプーチンが断固戦うのは当然だが、力による対決姿勢を強めるだけでは問題解決にはならない。
   ロシアはイスラム原理主義のロシ連邦への浸透を恐れ、またチェチェンがカスピ海と黒海沿岸へとつながる石油の
   パイプラインの通り道にあることも強硬派に対し強い態度をとる一因であると言われている。
   チェチェンの武装テロとロシア政府の軍事的対決が報復と憎悪により暴力と流血の連鎖を生んでいる。この悪循環を
   を止め、あくまでも平和的解決をする大きな責任がロシアにある。罪のない幼児、子供また人々の自由を奪い殺傷
   する残虐な行為は決して正当化できない。帝政ロシア時代から200年も虐げられ、憎しみ、憎悪、流血の歴史の中で
   家や財産を奪われ壊され、また家族、友人、恋人が殺されたら何に希望を持てばよいか。仕事もなく日常的に政府軍       
   の暴力を受ける社会では憎しみだけが日々つのり、人生の目標が紛争へと駆り立てる。その傾向が年々強くなって
   いる。そして悲しい歴史が続いていく。・・・・・
 
                                                             夏うらら
 


野口 みずき・・感動を有難う! その影には・・・


 昨年の大阪国際女子マラソンで長居競技場へ一番に駆け戻ってきたランナー、
  野口 みずきの走りを見てびっくり。150cmの小柄な体で大きなばねの利いた
  走り。今回このストライド走法でアテネの金メタルへの道を走り抜けた。
  ラドクリフの肩の高さまで有るか無いかのみずきが27km過ぎ登りでスパート
  して先頭に出る。その小さい体が持つパワーに舌を巻く。彼女のストライドは
  身長より2〜3cm短いだけと言う。163cmの高橋 尚子が140cm余りと
  言われているからかなり大きいと言える。
 フルマラソンの挑戦を意識したのは00年のシドニー五輪。高橋が優勝テープを
  切るテレビ映像を見て心を震わせた。「うらやましかった。私もマラソンを走り
  たい。オリンピックで・・」と金の夢を抱いた。肉体改造が始まった。負荷の
  大きい筋力トレーニング、1ヶ月1300kmの走りこみ。監督とコーチを信じて
  いけば大丈夫と思っていた。大事なのは練習の意味を理解しながらやることの
  大切さ。」と野口は言う。今回のレースは全てが計画され実行さえた末のレース
  だった。偶然の勝利ではない。トレーニングは苦しかった、辛かった、悲しかっ
  たであろう、何度も倒れかかる程の厳しいものであったろう。
 五輪は最高の自己表現の場で観客の拍手と声援を浴び、自分のものに出来た
  喜びは最高のものであったろう。やり遂げる強い意志があったからこそ手にした
  栄光だった。4年前の夢が実現した。何か経営の実践と同じと思われる。
  会社は夢を持つ。夢があるからこそ理想、そして理念が生まれる。その理念を
  目指すため方針が出来て、それを具現化するための戦術、戦略が必要になる。
  この実現・執行機能が極めて大事。大切なのは夢から達成までの過程の中の
  下向きな努力ではないか。室伏選手も言っている。これまで毎日練習に
  耐えて一生懸命やってきたことが金メダルの形でまとまって本当に嬉しい。
  メダルの色はいろいろあるが、重要なのはメダルへ向けての努力の方だと思
  う。」と・・・・                   
                                    あきもと
  


くま蝉の鳴き声
 朝5時頃よりシャーシャーとうるさく鳴くくま蝉、今年は6月より声を聞く。
 都会に多く生活をしているらしい。
 年々数
が増え季節的に早くうるさい声を耳にする。
 桜の開花も
昔は高知、鹿児島より便りを聞かれかなり遅れて大阪そして東京であったが、今は東京と高知が変わらず大阪と鹿児島がすぐ続く。はっきり言って地球の温暖化そしてヒートアイランド現象である。
 赤外線、温室効果
ガスと言うものが宇宙へ放射されない。
 この100年で
1度近く上がったらしく、このま放置すれば100年後に2ー6度は上がるらしい。
 鳥が、昆虫が、植物が種により
絶滅の可能性がでてくる。
 生形態が変わり当然病原菌
も新しく増えてくる。
 人間の生命にかかわる。
 高気圧、熱帯夜の著しい増加、局地的な集中豪雨つい最近新潟、福井に災いをもたらしている。温暖化、ヒートアイランドのこの現象を解消しないと近い将来、予期せぬ問題が起きるだろう。
 くま蝉が早く、数多く
鳴くこの現象は自然の警鐘であると考える。
 昔のように6月後半にいにい蝉、その後7月にあぶら蝉が数多く、そしてこのうるさい蝉は8月のお盆頃に数少なくてよい。
 ふとこの蝉の鳴き声で考えさせられることが
熱帯夜に思った。
 暑くて眠られない。
 
                    夏うらら
  
  

北アルプス乗鞍岳(3026m)に登って来ました。

八田 武士

 近頃は山づいていますが、梅雨前の晴れ間に北アルプスの乗鞍岳(3026m)に登って来ました。
 高地トレーニングのつもりだったのですが、脚力はついていけましたが空気が薄いせいか、心臓が持たず息がきれてしまいました。
 途中は残雪が多くアイゼンが必要で持たない登山者は引き返さざるをえませんでした。
 頂上での気温は5℃で寒いくらいでしたが、360度の眺望は素晴らしく槍ヶ岳、穂高岳はもちろん、美原走ろう会で一泊研修をした白山が遠くに雪をかぶってもうひとつ御嶽山が手にとるような真近にそびえていました。
 下山の途中で偶然に夏の毛に生え変わった“雷鳥”を見かけたのが、いい思い出になりました。


                                                    (掲示板よりコピー)


雪の上に立つ

岩の上にとまる雷鳥

御嶽山を望む

雪の壁から乗鞍岳頂上を望む

槍・穂高岳を遠くに望む

頂上近くに建つコロナ観測所





大峰山系山上ヶ岳(1719m)に登ってきました。

美原走ろう会の研修として1990年に登った山上ヶ岳に昨日久しぶりに登ってきました。女人結界から頂上まで5.5kmの登山道を案内では3時間のところを、1時間30分で登れましたのでまだまだ力は衰えていないなと思いました。
途中の「西の覗」では、当時釜野さんが修験者から岩壁から突き出され“嫁を大切にするか?”と詰問され“します、します”と絶叫していたことが懐かしく思い出されちょっぴり感傷的になりました。朝8時に出発し午後4時に帰着しましたので、またトレーニングの一環として走ろう会で登ってもいいのではないか?と思った次第です。
                            八田 武士


                                                                       (掲示板からコピー)


存続か廃止が今問われている女人結界

頂上

頂上付近のお花畑

頂上に建つ大峯山寺

岩壁の上に立つ

行場「西の覗」



国際GP陸上大阪大会2004       2004/05/08

手持ちで70mm〜300mmを手持ちで撮影したのでうまく写っていませんが
(ほとんど200mm位デジカメに換算すると400mmで撮影)一脚でも持って行けば良かったと後悔しきりです。

 写真を見る
                                 八田 武士


                               2004/05/06
母の日のギフトに思う

ふと感じた。 母の日が近ずいてきているが、最近やたらと
 商戦でギフト、ギフトが目に付く。もともとこの母の日は今
 から100年程前アメリカにてある少女がなくなった母を偲
 んで霊前に白いカーネーションを捧げた。母の愛情と言う
 のが白いカーネーションの花言葉だったからである。
 日本には戦後マッカーサーと共に入ってきた。母親を思う
 気持ちは今も昔も変わらないが、小さい子供の頃肩たたき
 券、お買い物券その他親に感謝の気持ちを込め、お手伝
 い券を渡して感謝したものだった。
  親として一番嬉しいのは子供より明るく元気な顔を見せ
 てもらい1日ゆっくりさせてもらうことではないであろうか。
 子の作る愛情ある和やかな料理を食べながら・・・・
 子として親に感謝する態度、方法は百貨店、スーパー等
 のギフトよりもっといいものがあるように思うのだが。
                          夏うらら



山岳マラソンの優勝者のトレーニング方法
                                        紹介者 八田会長

鏑木 毅


富士登山競争優勝など山岳マラソンの第一人者。34歳。
職業:群馬県職員


○年間のスケジュール

・年間のピークは4〜8月と10月の国体。そのあとオフ。12月は忘年会などにも多数参加。

・1月から本格的なトレーニング再開。1ヶ月半ぐらいの期間で、心拍数150〜160で90〜120分のトレーニングを週3〜4回。ロードが中心。後半期にはアップダウンのあるところを走り、山への準備。


○トレーニングの工夫

・登り対策:群馬県庁30階を階段で登る。昼休みに3往復。ジムのステップマシン、クライミングマシン。
 距離よりも心拍数重視。

・土日の場合、1日ハードにすると筋肉が疲労して2日目の強度が下がる。
 1日目は登りだけ頑張って、下りを流すなどして筋断裂を防止する。

・心臓に負担をかける。足が疲れたら、水中ウォーキング。週7日のうち、6日は心臓に負担をかける。

・草津、乗鞍岳。まず上に車で行って自転車を置いてくる。そのあと車で下ってから、ロードで登って、 上からは自転車で下ってくる。下りでの足の負担を防止。

・通勤ランは10キロ。朝はゆっくりで心拍数140程度。帰りは日によって回り道して距離を長くする。
 10〜40キロ。荷物を背負っているので、スピードが上げられず、身体への負担が少ない。

・国体登山で踏査があるので地図読みもする。(オリエンテーリングよりはずっと単純だが。)

・富士登山競争に備えて、県庁30階(200m)を15回往復で同じ登距離(3000m)をこなす。

・1日に2回富士山に登る。まず吉田口から山頂まで登って、御殿場口に降りて、 登山駅伝の4区地点から再び山頂に上って吉田口に降りる。


○オリエンテーリングと陸上の違い

・今日1日(勢子辻の微地形地帯)走っただけだが、かなり違うと思う。走り方が違う。
 陸上ではけり足の筋肉が必要。オリエンテーリングは足の安定性が必要。

・足の筋肉のつき方も違う。陸上はハムストリングス。山岳は足の側面の筋肉、太ももの前面、ふくらはぎが必要。
 オリエンテーリングは現時点ではどの筋肉が必要かまだ分からない。

・山岳をはじめて数年かけて筋肉のつき方をつくりなおした。大学時代の5000mベストは14分57秒。今はこのタイムは出ない。
 今走れば多分15分後半ぐらい。最近タイムを計ったことは無いし、陸上的には遅くなっているから計りたくない。


○モチベーションの維持


・大学時代、箱根駅伝に出場できなかったコンプレックス。日本で一番になりたいと思って、山岳に取り組んだ。


○食事

・サプリメントを取り入れている(ビタミンやミネラル類)。しかしずっと続けているとメンタル的に持たない。

・ 長距離(2時間)走った後は、30分以内にアミノバイタル、オレンジジュース、クエン酸を摂る。1時間以内に食事をとる。

先日の山岳マラソンの優勝者のトレーニング方法などが書かれていますので美原走ろう会のみなさんの参考になればと思います。 
                                                                           八田